toranekodoranekoのブログ

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契約社員のボーナスは一律「3万円」、正社員は「3ヶ月分」。不公平では?

玉上執筆の記事をファイナンシャルフィールド様に掲載していただきました。
Yahoo!ニュースでも紹介していただいています。





【ファイナンシャルフィールド様のご紹介はこちら】


銅鑼猫(社会保険労務士玉上信明)

「性自認が女性」の男性は女風呂にはいれるのか?

「『性自認』を認めたら、女性を自認する男性が男性器を持ったままで、女風呂に入ることを認めることになりかねない。」
そんな議論をする人がいるようです。国会議員の中にもいらっしゃるそうです。


とんでもない間違いです。男性の体を持つ人が、女風呂に入ることなど、できるはずがありません。
建造物不法侵入罪及び公然わいせつ罪も成立しうる犯罪行為です。


私がネットで5,6分調べただけで次のような記事を見つけました。ご紹介します。






◎建造物の管理権者があらかじめ立入り拒否の意思を明示していない場合でも、その建造物の性質、使用目的、管理状況、管理権者の態度、立入りの目的などからみて、現に行われた立入り行為を管理権者が容認していないと判断されるときは、他に犯罪を阻却すべき事情が認められない限り、建造物侵入罪の成立を免れない。(最判昭58・4・8刑集37-3-215)






(以下引用)
建造物侵入罪を定める刑法130条は、「正当な理由がなく、人の看守する建造物に侵入した者について、3年以下の懲役又は10万円以下の罰金に処する」しています。
「侵入」とは、管理権者の意思に反する立入りを言い、そもそも銭湯は男女別に湯を分けている性質上、男性が女湯に入ることを許していないと言え、銭湯管理権者の意思に反した立ち入りとして、男性が女装して女湯に入る行為によって建造物侵入罪が成立することになるでしょう。


ただし、上記事例では、建造物侵入罪に留まらず、公然わいせつ罪(174条)も成立する可能性があります。
「公然」とは、不特定または多数人が認識できる状態を言い、判例によれば、入場券等によって外部の人が入れない場所であっても公然性にかけることはない、との判断があります。
公然わいせつ罪は、健全な性秩序や性的風俗を保護法益としており、いわゆる「被害者のいない犯罪」の一種です。
仮に建造物侵入罪だけでなく公然わいせつ罪の刑事責任も追及された場合、銭湯の管理権者との間で示談が成立して、建造物侵入罪は不起訴処分になったとしても、公然わいせつ罪での刑事責任が残ることになります。」


銅鑼猫(社会保険労務士玉上信明)

夏の日のブラームス( 合奏団ZERO第30回定期演奏会)



ホームページより
【合奏団ZERO】

音楽監督・常任指揮者として、松岡究氏を迎え、松岡氏の目指すより深い音楽表現を実現することを目的に都内のアマチュアオーケストラ有志によって設立。
楽譜に真摯な姿勢で向き合い、音楽の持つ「歌」を追求するオーケストラとし活動を続けています。
決して派手ではないものの、このオーケストラでなければ生み出せないフレーズ感や歌心のある音楽を目指しておりますので、ぜひ応援のほどよろしくお願いいたします。




合奏団ZEROの皆様へ
                        玉上 信明(たまがみ のぶあき)


私が「合奏団ZERO」のコンサートにお邪魔したのは、2019年頃からだったかと思います。コロナの間にも中止することなく活動を継続されていた、とうかがいました。
コロナがようやく落ち着き、今年の2月の第29回定期演奏会に久しぶりにお邪魔する事ができました。


第29回定期演奏会
2023年2月18日(土)杉並公会堂 大ホール
R.ワーグナー/舞台神聖祝典劇「パルジファル」より
       前奏曲と聖金曜日の音楽
G.マーラー/交響曲第5番 嬰ハ短調


そして、8月19日の第30回を楽しみにして参りました。
第30回定期演奏会
2023年8月19日(土)杉並公会堂 大ホール
J.ブラームス/ピアノ協奏曲第1番 ニ短調
 *ピアノ独奏:阪田知樹
J.ブラームス/交響曲第1番 ハ短調


思いつくままに感想を連ねてみました。


ピアノ協奏曲第一番


オーケストラの巨人とピアノの巨人が相まみえて、1つの大きな世界を作っていきます。
元々、2台のピアノのための曲だったものを、ピアノ協奏曲に仕上げた、とのことですが、
ピアノが主で、オーケストラは伴奏、というそれまでの常識を覆したのだそうです。
ピアノとオーケストラ、どちらが前に出ても、ともに演奏しても、聴く者の心は眼前の世界に夢中で没頭する限りでした。
ピアノ独奏阪田知樹様の、あの輝かしい音色は忘れられない思い出になりそうです。
息子ともども身を乗り出して聴き入った、ということだけお伝えしたいと思います。


交響曲第一番


幾度も聴いた名曲です。その都度に様々な感動がありました。
その中でも、この日の演奏は、また別の印象でした。
楽章が進むにつれて、聴いている私たち自身がどんどん前のめりになっていきました。


「ベートーベンの第10交響曲」といわれて、ブラームスは本当はどのように思ったのでしょうか。
私も「ベートーベンの第10交響曲」という言葉が間違っているとは思いません。
但し、ベートーベンの後を継いだのではなく、ブラームス自身の独自の世界を切り開いて、交響曲の新しい姿を世に問うたのでしょう。
今回の演奏は、ブラームスのその渾身の思いを皆様の力でよみがえらせたのです。


終楽章の主題が、あの第9交響曲の主題と似ている、と言われてブラームスは「耳の悪い奴にはそう聞こえるのだろう。」と怒ったそうです。
これも、「似ている」という言葉の意味次第でしょう。
交響曲の大きな広がりの最後を、2人の大作曲家がそれぞれの思いを込めて締めくくった、という意味で似ているのです。
私なりには、ブラームスのメロディの素朴な美しさに惹かれます。
ベートーベンのような大天才ではなく、一人の男として、精進を重ねて遂に行き着いた境地を素朴に表したメロディのように思われるのです。


私は元々チューバ奏者なので、どうしても金管の響きに惹かれます。
なんといっても、あの小柄な女性奏者がでっかいバストロンボーンを堂々と吹き鳴らす様に胸が熱くなりました。


終演後、公会堂のレストランで食事をして帰るときに、ヴァイオリンとコントラバスの方に出会いました。
「お疲れさまでした。有難うございました。」その言葉が、自然に口を突いて出ました。


改めて申上げます。
有り難うございました。


【ご参考】私なりの駄文をいくつか。


①第22回定期演奏会の感想


②ブラームス交響曲第1番に寄せて
この曲の別の演奏の感想です。これもその時の素直な感想であり、ブラームスの別の一面を見ることができたと思っております。


③ブラームスとシューマン、ドヴォルザークの結びつき


④チューバ奏者の思い出


虎猫

事業再構築補助金は、もはや「コロナ対策」ではない。


事業再構築補助金に取り組んでいる皆様。
当たり前のことを幾つか申上げます。私なりに気がついたことのまとめです。間違っておれば、是非ご指摘ください。



事業再構築補助金は2021年度より、コロナで苦しむ事業者の新しい挑戦を支援する事業として始まりました。
すなわち、「新型コロナウイルス感染症の影響が長期化し、当面の需要や売り上げの回復が期待しづらい中、ポストコロナ・ウィズコロナ時代の経済社会の変化に対応するために中小企業等の事業再構築を支援することで、日本経済の構造転換を促す」ということです。
(事業再構築補助金ホームページ「事業再構築補助金とは?」)



1.いまや、事業再構築補助金はコロナ対策ではありません
3つの役割を担っています。
①2022年1月以降の物価高騰等で苦しむ事業者を助けること。
 コロナの影響は直接的には考慮されません。


②業種としての成長産業・衰退産業を助けること。 
 但し「衰退産業」の判定でもコロナの影響は無視されます。
産業構造転換枠の対象業種・業態の指定について
過去~今後のいずれか 10 年間で、市場規模が 10%以上縮小する業種・業態に属している。
過去 10 年の場合、コロナによる特異的な影響を除外するため、原則コロナ前である 2019 年までの期間としてください。


③特別な政策目的枠もあるが、多くの方には関係ないでしょう。
 「グリーン成長枠」(グリーン成長戦略14分野を支援)
 「サプライチェーン強靱化枠」(海外からの国内回帰を支援)



2.まず、2022年1月以降の物価高騰等で苦しむ事業者向けの「物価高騰対策・回生再生応援枠」「最低賃金枠」だけ考える。
2022年1月以降の物価高騰等で売上減少があるなら、ほとんどの場合この売上減少要件に該当するでしょう。この枠がお得です。
補助率も高く(3分の2から4分の3)、しかも昨年度までと同様「事前着手届出」の制度が設けられており、交付決定前の支出も補助対象になりうる。


3.2の「売上減少要件」に該当しなければ、業種として「成長枠」「産業構造転換枠(要するに衰退産業)」に該当するかどうか、確かめること。
例えば、「最近創業したので売上減少要件に該当しない」といった場合です。
しかし、次の問題があります。
①業種が限定されている。
 成長枠:成長枠対象リスト
  →製造業等が中心。IT系は含まれている。
   宿泊業はインバウンド中心に限る。
 産業構造転換枠(衰退産業):産業構造転換枠対象リスト 
   10数業種程度
②補助率に問題あり
 成長枠の補助率は原則として2分の1です。
(「産業構造転換枠(要するに衰退産業)」は3分の2)
③事前着手届出は認められない。



皆さんは、どの枠を選びますか?


【23年8月17日:YouTube も公開しました。】




【第11回全体の解説】

【事業再構築補助金などの補助金に関する参考ブログ】


銅鑼猫(社会保険労務士玉上信明)

それでも、日本人は「戦争」を選んだ(再掲)

東京大学の現代史の先生が歴史研究会の高校生を対象に5日間にわたった講義を本にされたものです。ぜひ多くの方に読んでいただきたいと思います。
この国の過去を振り返り、未来を考えるうえで、貴重な示唆があると思います。

終戦記念日の今日、再掲いたしました。


 一言だけ、この本で大変気になる箇所がありました。
「日本軍ほど自国の軍人を大切にしない軍隊はなかった。」という箇所です。
食料の補給も考えずに兵士を戦線に送り、戦死者よりも餓死者のほうがはるかに多かったところが多数ある。
このような日本軍の体質は、国民の生活にも及んでいた。敗戦間近の国民の摂取カロリーは戦前の6割にまで落ちていたとされます。
ドイツはどうか。国内が徹底的に破壊されていたのに、国民への食糧配給は絶対に減らさないように農業生産に注力し、敗戦前のエネルギー消費量は戦前を上回っていたそうです。


 これは、戦時中だけの問題ではありません。あの震災・津波・原子力発電所の事故の後のこの国の指導者たちにもしばしばみられる問題と思われます。
例えば消防、自衛隊、原発の作業員など最前線の人々が、また被災した人々が懸命に災害に向き合っているときに、必要な支援をどこまで真剣に考えてきたでしょうか。安っぽい精神論を持ち出してその場を糊塗してはいなかったでしょうか。


そして今、新型コロナ感染症に医療従事者が命がけで挑み、多くの国民が歯を食いしばってこらえているときに、この国の指導者たちは何をしているのでしょうか。


(最近のことを申し上げるなら、マイナンバーカード問題で地方公共団体、健康保険組合、医療従事者など様々な関係者に、どれだけ大変な御苦労をかけているのか、本当に理解されているのでしょうか。とりわけ、マイナンバーカード保険証騒動が、国民の生命と健康に甚大な影響をおよぼしかねないことに、気が付いておられないのでしょうか。この問題は別途まとめたいと思っています。)


 勇士たちをないがしろにする国家は滅びます。国民を大事にしない指導者はその地位を追われます。この国の中枢にある人々は肝に銘ずるべきであり、私たちひとりひとりが心すべきと思います。


加藤陽子 それでも、日本人は「戦争」を選んだ



それでも、日本人は「戦争」を選んだ
それでも、日本人は「戦争」を選んだ
朝日出版社
Digital Ebook Purchas



【参考記事】

当時自分が生きていたら、と想像してほしいとも授業でお願いしました。


 映画監督の伊丹万作は「『だまされていた』といって平気でいられる国民なら、おそらく今後も何度でもだまされるだろう」と戦後に書きます。そういう人にはならないようにというお願いです。
 民衆が、自国の苦難を他国の悪意の結果ととらえ、「祖国の危機を救え」と訴えたとき、戦争を選ばない為政者はいなかったのです。




――政府は防衛政策の基本方針を示す安保3文書を改定しました。国家安全保障戦略、国家防衛戦略、防衛力整備計画の3点で、昨年12月に閣議決定しました。


 「3文書を読むと、5年間の防衛費を今の1・5倍以上にあたる40兆円超にまで増額すると書かれていますね。めまぐるしい政策転換です。しかもこの文書は、国会ではないどこかで議論され、国会ではない場で決定されました」


 「このような文書が天から降ってきて歩き出す。それはそもそも異様なこと、おかしいことなのだと認識する必要があります。方針が決められたあとに予算の議論をさせられている現実には何か逆転があると思うべきなのです」




「ふたり(安部さん・松井さん)とも戦争を体験してない世代なんだよな。戦争に対する感覚がどこか机上の空想みたいな感じなのかな。」


「あっちが武器を持っているから、こっちも同じ武器を持って備えよう」という考え方はとても簡単なんだよな。とても簡単だから、暴力団もヤクザもマフィアもギャングもみんなそうする。相手との関係は暴力の量が基準。その結果ぶつかりあってしまう。
一国の政治家はそんな簡単なことをするために存在するんじゃなくて、もっと難しいことを考えて成し遂げるために存在するべきなんじゃないの?」



「私は瓦礫の下敷きになったり、砲弾で撃たれたりして死にたくない。大空と大地に抱かれて安らかに死んでいきたい。それは本来、人間というものに等しく与えられた権利のはずだ。」



虎猫 銅鑼猫(社会保険労務士玉上信明)