toranekodoranekoのブログ

虎猫・銅鑼猫など様々なブロガーが参加しているサイトです。クリスチャン、社会保険労務士、多言語活動家、女性キャリア官僚、科学ライター、うるさいばあさんまで、多士済々。お楽しみください。

クリスチャンブロガーが綴るブログです。
明るい高齢化社会、病から得た様々な宝、世の中の動きへの警鐘(銅鑼)を鳴らすこともあります。
ときどき大阪弁も出てくる聖書物語もお楽しみに。
主催者のほか様々な協力者も登場します。

放蕩息子の兄(聖書小話)(ルカの福音書第15章11節以下)

「このたとえ話の主人公は、弟息子ではなく兄息子ではないか。弟は改心して立ち戻ったが、兄は自分の働きを誇って弟を赦そうとしない。どちらが罪深いだろうか。」
幾人もの牧師先生から同様のお話を伺いました。
そこで、「放蕩息子の兄」という聖書小話に仕立てました。


「若旦那様」
「どうした。」
「大旦那様が、昨夜も十分お休みになっていないようです。弟様のことが心配でならないご様子で・・」
「またか、あんな奴を待ってどうするんだ。身から出たサビじゃないか。親父もいい加減あきらめるしか無かろうに・・」


それから数か月。
「若旦那様、今日もお疲れ様で。」
「いやいやみんなよく働いてくれた。さあ、片づけて帰るぞ。」
「あちこちで、今年は不作だ、飢饉だと大変なようですが、この農場は何とか平年並みをキープできそうですな。」
「おや、なんか家のほうが騒がしいぞ。刈入れの前祝かな。」
「音楽も聞こえてきますな。自分がひとっ走り様子を見てまいります。」
・・・
「若旦那様、若旦那様!」
「なんや、ええことがあったのか?」
「お喜びください。弟様がご無事にお帰りで。大旦那様が一番でかい牛を屠って、大パーティです。若旦那様も早くお入りになってください。大旦那様がお待ちです。」
「ナヌ!?あの道楽者が?それでパーティ!?。俺はそんなパーティ金輪際ごめんや!」
「わ・・若旦那様!」
「どうした?」
「お、大旦那様・・!」
「お父さん、いったい、これは何ですか。私が友達とたまに宴会を催すときに子山羊一匹くれましたか。私はあなたのためにずっと身を粉にして働いてきたんですよ。
それなのに、あんたのあの息子が帰ってきたら、飛び切り上等の牛を屠って飲めや歌えのどんちゃん騒ぎですか!あいつはいただいた身代を酒や女に食いつぶしてきたんですよ!」
「どうか、そんな風には言わないでおくれ。お前はずっと私と一緒にいてくれた。この農場も牛も羊もみんなお前のものだよ。
でも、なんといってもお前の弟だよ。死んだと思っていたのが帰ってきてくれたんだ。喜んでやろう、一緒に祝ってやろうじゃないか。」


【みなさんへのご質問】
「この後、兄はどうしたでしょうか?あなたが兄ならどうしますか?」
「コメントを書く」欄に記載いただければ幸いです。
①お父さんに従い、いっしょに家に入って、弟と涙の抱擁をかわす。
②しぶしぶお父さんに従い弟と和解するふりをして、そのあとで弟をいじめる。
③怒って、自分の財産を持って家出する。
④その他(自由にご記入ください) 


(このブログは、東京カベナント教会ブログ「重荷をおろして」に投稿していたものです。思い出して再投稿しました。 聖書のお話しもいつかまとめて出版したく考えております。)


虎猫

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