三つ目が通る―自転車乗りの栄光
この記事を読んで、以前に書いたブログを思い出しました。
再掲します。
自転車乗りの誇りを忘れないでください。
(その1)
自転車乗りは交通エリートです。ご存知でしたか?
あの不安定な乗り物を難なく操り、狭い道もすいすいと突っ走れる。歩行者にも自動車にもできない芸当です。バランス感覚も体力も随一です。化石燃料も電池も使わず(このごろは電動アシスト車もありますが・・)わが身一つで爆発的なパワーをもって駆け巡ることができます。
(その2)
エリートにはエリートの義務があります。ご存知でしたか?
自転車は人力で走るF1カーなのです。神経を研ぎ澄まし、風を全身に受け、誰にも恥じないエリートの走りをしましょう。
ケータイしながら走るなどもってのほかです。
最近は車道走行が原則になりましたが、混雑する基幹道路などでは歩道走行も認められています。歩道を走るときはエリートらしく、歩行者を尊重しスピードを抑えて謙遜な態度をとりましょう。不注意で歩行者にぶつかるなど、エリートの恥です。
(その3)
エリートの義務で特に注意すべきは夜道走行です。必ず点灯します。「最近の夜道は明るいので点灯しなくても大丈夫。」という人は自転車乗り失格、エリート陥落です。
自転車が夜間点灯を義務付けられているのは、自らの存在を他者に知らしめるためです。
バイクなどで昼間も点灯を義務付けられているのと同じ理由です。
私が免許取りたての頃、夜道でともかく怖かったのは無灯火の自転車です。忍者みたいに、いきなりぬっと飛び出してきて、心臓が縮む思いでした。
自転車はスピードも出るし、小回りもききます。周りの人に行動の予測がつきません。だからこそ、エリートは、「我ここにあり!」自らの存在を堂々と周知することが義務づけられているのです。
私もそれに気付き、自分の自転車については、備え付けランプの他に電池式の自転車用ライトをつけ、それも具合が悪くなったのでもう一本つけたところ、ライトの調子が戻り、結局3つのライトで走行していたことがあります。
三つ目がとおる、自転車乗りの誉れであり栄光の日々だったのです。
(今は普通のランプ一つにしています。念のため)
花婿のように、太陽は部屋から出て、戦士のように、走路を喜び走る。
(旧約聖書詩篇第19編5節:新改訳2017版)
虎猫