菅内閣の愚かな失態。日本学術会議6人の学者の任命拒否。
この事件については、様々議論がありますが、法律論としては単純な間違いです。
もう一つは、政治的な対応としての誤りです。こんな子供じみた嫌がらせをしても、自らの品位が損なわれるだけです。何の得にもなりません。そんな簡単な計算もこの人たちはできないのでしょうか。
1.法律論について
次の記事が克明な整理をされています。ご一読をおすすめします。
民主主義の国で為政者を国民が選んでいるといっても、国民は別に独裁者や万能者を選んでいるわけではなく、あくまで憲法や法律で定めた一定の権限を行使する職能の人間を選んでいるだけです。
2.政治的な対応の誤り
こんな任命拒否をして、学者がおとなしく言うことを聞くはずがありません。
菅総理をはじめ、菅内閣の人々は、自らの行動がどのような反応をもたらすのか、予測もしなかったのでしょうか。
無駄に敵を作るのは、愚かな指導者の常です。
内閣発足の直後です。大切なことに全力を尽くすべきときです。
子供の喧嘩をふっかけて無駄なエネルギーを使うのはおやめになるべきです。品位も見識も疑われます。
力の入れどころをわきまえない内閣は、まともな政権運営ができるはずがありません。この国の進路を誤ることになりかねません。
3.任命拒否された学者には、このような方がいらっしゃいます。
①東京大学教授加藤陽子先生
この本は絶対おすすめ。ぜひお読みください。
②早稲田大学教授岡田正則先生
行政法の先生です。ついさきほどまで、東京都社会保険労務士会の研修でお話をうかがっていたところです。研修の冒頭で、「行政事件について様々扱ってきたが、まさか自分が当事者になるとは・・」と、おっしゃっていました。
【参考情報】
銅鑼猫