toranekodoranekoのブログ

クリスチャンブロガーが綴るブログです。
明るい高齢化社会、病から得た様々な宝、世の中の動きへの警鐘(銅鑼)を鳴らすこともあります。
ときどき大阪弁も出てくる聖書物語もお楽しみに。
主催者のほか様々な協力者も登場します。

研修セミナー講師の心得

Nさん
急に研修・セミナーの講師を務めることになったのですね。
何かアドバイスということなので、気が付いたことを申し上げます。


ちょっと大げさですが、基本的な心構えから。
対面での研修は、ある意味では一期一会の真剣勝負の場です。その場・その時間でなければ伝えることのできないことを、懸命に伝え、受講される方とともに貴重な体験の場を共有する。それが研修・セミナーです。そのような覚悟をもって臨んでください。
会場には遅くとも30分前、できる限り1時間前には到着していること。
到着すれば、一番後ろの席・一番横の席など、ホワイトボードや画面スクリーン等が見にくい場所に着席して、その場で十分に見えるかどうかを確認すること。
会場の具合では外部からの光などでホワイトボードやスクリーンが光って見えづらいということもあります。カーテンやブラインドを使うか、照明をどうすれば良いかも考えること。
また、マイクテストを行って、人に聞いてもらい、自分の音声が明瞭に伝わっているかを確認すること。
配布レジュメについては、自分でコピーするのではなく、どなたかにお願いして準備いただくことも多いと思います。
実際に受講者に配布される現物を確認して、自分が予定していた通りの体裁になっているか、コピーの不明瞭な箇所がないか、などもサンプルチェックします。
レジュメを作るのには心血を注いでください。情報を一目でわかるように取捨選択配列し、受講者に「良いお土産になる!」と喜ばれるようにしてください。情報量が多すぎるのはノイズ(雑音)になり、大切な事が受講者に伝わらなくなります。レジュメは読むものではなく、見るものです。一目で何が書いてあるか直感的に理解できるように作らなければなりません。


実際の研修が始まったときには、受講者の目を見ながら心から語りかけてください。
例えば、講師が椅子に座ったままで、受講者と目を合わせずに原稿を棒読みしているなどもってのほかです。私は1時間程度の研修なら必ず立って行いました。受講者の反応を見ながらもう少し説明を加えるか、この部分は省略するか、これは大切なキーワードだからもっと別の言葉でも言い換えてみるか、等々、その場その場での小さな工夫が必要です。
丁寧に読み上げ用の原稿を作っておくのがよいか、それとも、ある程度の大枠さえ決めておけば自由に話すか、というのは研修のテーマなり受講者のレベルや問題関心などにより様々でしょう。
但し、所定の時間は必ず守ること。熱を帯びて時間をオーバーするというのは、準備不足の講師の言い訳に過ぎません。受講者は、大切な時間を取ってあなたの研修セミナーを聴きに来てくださっているのです。いただいた時間の範囲で全力を尽くすのです。
初めてのセミナーなら二度三度リハーサルをして所要時間を計算します。慣れてくれば、時間の感覚は研ぎ澄まされてきます。
実際のセミナーの場で、会場の反応を見ながら説明が予定外に長引くことはありえます。そのときには、どこを省略するのか判断する必要があります。必ず説明する項目はどれか、場合によっては省略する項目はどれか、などをある程度の見極めをしておくのは準備のうちです。
何のためにレジュメを作るのか。極端なことを言えば、説明を省略するためです。時間の関係で説明を省略しても、レジュメを読めば後で補っていただけるようにするのです。


私は仕事柄、様々なセミナーに出席しますが、中にはレジュメを配布しない取り扱いをされる方も見受けました。想像するに、貴重なノウハウが含まれるセミナーなら、情報の拡散を避けたい、というお気持ちかもしれません。しかし、セミナーを開催する以上、受講者が内容を理解いただくよう万全の配慮をするのが、講師としての基本的な務めです。
ビジネスパーソン向けのセミナーなら、受講者は帰社後の社内報告が求められるでしょう。レジュメがなく、自分のメモだけでは、報告もしづらくなってしまうでしょう。時間を取ってセミナーに参加された皆様が、中途半端な情報だけで帰社して、社内上席者への報告に苦慮するシーンを想像してみてください。
上席者としても、せっかく時間を取って部下をセミナーに参加させたのに、レジュメすらなく担当の方が報告に苦慮されるのを見れば、主催者に対しどんな気持ちになるでしょうか。
レジュメ一つ配らないというのは、受講者を愚弄するものだと私は思っております。貴重なノウハウ部分の拡散を避けたいのであれば、その部分を配布レジュメからカットする、といった方法も考えられます。少なくとも、項目のアジェンダ程度は配布すべきでしょう。


研修セミナーについては、様々な注意事項もあります。また、機会をみて少しずつお話して参りましょう。


銅鑼猫