toranekodoranekoのブログ

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かんぽ不正の原因と対策ー不祥事は社会の信頼・社会の要請を踏みにじることから発生する。

【10月1日】
タイトル冒頭に「かんぽ不正の原因と対策」を追記しました。
また、10月1日の報道を踏まえて少し追記しました。私の予想通り、日本郵政グループは更なる顧客へのごまかしを続けているだけです。


コンプライアンスの本質は社会の要請、社会の信頼に応えることです。
不祥事はその真逆です。社会の要請、信頼を裏切ることこそが不祥事です。
こんな単純明快な真理を、なぜ政財界を問わず指導者が理解していないのか、不思議でなりません。


日本郵政グループのかんぽ不適切契約で、保険料の二重徴収、保険料の高い不利な契約への切り替え、無保険期間の発生、といった問題が明らかになっています。
同社では「全顧客に契約時の状況調査をして販売員から十分な説明があったかどうかを確認する」と言っています。
このような発想こそがコンプライアンスとは真逆です。
保険契約を締結する人が、保険料の二重払い、不利益契約への切替え、無保険期間の発生などに、そもそも応ずるはずはありません。
要するにこれらの問題は、販売員が保険契約者をうまくだましてきたことを如実に示しているのです。
調査など不要です。二重払いの保険料はすぐに返還すべきです。保険料の高い不利な契約なら原則として有利な契約へ戻す必要があります。無保険期間が発生しているなら、その期間に見合った慰謝料程度のものは払うべきですし、仮に無保険期間中に保険事故が生じていたなら、かんぽの責任で補償をなすべきです。
これまで顧客をうまくだましてきた会社です。顧客の意向調査をしたところで、もう一度うまく顧客をだまして「顧客の意向通りであった」という結論に誘導しようとするだけでしょう(10月1日報道の同社中間報告や各社の分析などでも、このあたりの事実が顕著に見られます)
重要事項不告知とか非対面での販売といった保険業法違反が何件あったか、定められた説明書式を使わなかった社内規定違反があったか、など瑣末な議論をしても仕方ありません。
現実に顧客に不利益を負わせた分をすぐに修復すべきです。このような厳しく実効性のある制裁こそが、恥知らずな日本郵政グループへの正義の鉄槌となるでしょう。


【参考】私の不祥事関係の記事は次でまとめています。


銅鑼猫

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