品質偽装対策は決して難しくない。当たり前のことを当たり前にやれば良い。
大手メーカーなどで次々と発覚する品質偽装。
思うに、その対策について勘違いがあるようです。
何か難しいことをしなければいけないと思い込んでおられませんか。
品質偽装そのものは大変重大な問題です。許されません。
しかし、その対策は実はとても簡単なのです。
やるべきことをちゃんとやる。それだけです。
1.実際に起こっているのは次のようなことです。
①現場では問題に気が付いている。
②ところが、現場管理職の手により、もみ消され隠されている。
③気が付いた担当者も諦めている。
④その結果、経営者は気がつかない。
2.どのような対策をとればよいか。
現場で気が付いた問題が適時的確に経営者に届くようにすればよいのです。
3.勘違いしないで下さい。「内部通報制度」は役に立ちません。
内部通報などすればたちまち犯人探しが始まり、通報者は、考課や査定で理不尽な扱いを受け、「通常の人事異動」として、とんでもない部署に飛ばされてしまうだけです。自分の生活の基盤さえ奪われかねないのです。
4.もちろん社外取締役など役に立ちません。
問題なのは情報の目詰まりです。社内の取締役でさえ把握できない情報を、社外の有期契約のパートタイマーの社外取締役が把握できるはずはないのです。
社外取締役の役割はスパイや探偵ではありません。社内取締役と同様の情報を得た上でならば、社内取締役と異なる視点での、ものの見方を提供することならばできるでしょう。その程度のレベルにとどまるのです。
5.ではどうすればよいか。当たり前のことを徹底してください。経営者としての最低限の責任です。
「安全は全てに優先する。」
「真実を語らなければならない。真実をねじ曲げるもの、嘘を語るものは経営判断を誤らせるものである。」
「できない約束をしてはならない。できない約束は相手をごまかし、自らを破滅させる。」
「これらの当たり前を徹底するのが経営者の最低限の責任である。」
【参考ブログ】
銅鑼猫(社会の様々な問題に警鐘の銅鑼を鳴らします)