toranekodoranekoのブログ

クリスチャンブロガーが綴るブログです。
明るい高齢化社会、病から得た様々な宝、世の中の動きへの警鐘(銅鑼)を鳴らすこともあります。
ときどき大阪弁も出てくる聖書物語もお楽しみに。
主催者のほか様々な協力者も登場します。

チャーグ・ストラウス症候群―人生の金メダル

 皆さんは「チャーグ・ストラウス症候群」という病気についてお聞きになったことがあるでしょうか。ソチ・オリンピックのスキージャンプ団体の竹内選手がこの病気にかかっていたが、難病を押して見事銅メダルを獲得したので、ご存知の方も多いかもしれません。
 白血球の一種の好酸球というのが急に増えて、体中の細い血管に炎症を起こします。
我国で新たにかかる人は年間100人程度。宝くじ並みですね。
喘息、神経炎、筋肉・関節痛、腹痛などがあらわれ、場合によっては脳出血・脳梗塞や心筋梗塞など重い症状が出ることがあります。しびれなどの後遺症が残ることも多いとされます。
 私がこの病気にかかったのは2013年の6月。もともと喘息のため大学病院に通っていたのですが、主治医の先生から「血液検査の値がおかしい。精密検査を受けるように。」と言われました。検査の前日の夜、急に足腰の痛みで眠れなくなり、朝起きると両足に異様な発疹が広がっていました。
 病院に行くと「チャーグ・ストラウス症候群という病気に間違いありません。すぐ入院してください。」と言われ、自宅に帰ることも許されず、緊急入院することとなったのです。
そのとき思いました。
「あの原子力発電所の事故で『すぐ避難してください。』と言われた皆さんも、こんな気持ちだったのだろうか。でも、私はちゃんと手当していただける病院に行くのだ、家族が支えてくれる、治ればまた家族のもとに帰れる、きっと教会の皆さんも祈り支えてくださるに違いない。何よりも難病が早く発見されてよかったではないか。感謝しなければいけない。」


 幸い大きな症状が出ることもなく、2か月の入院で退院、2か月の自宅療養で職場にも復帰できました。
その退院直後のこと。入院で足腰は弱って歩くのもふらふらします。介護用品の店に行って杖を買いました。売り場の年配の女性が、こんな髪の毛ふさふさ血色の好い男が杖を買い求めるので「ご本人様がお使いになるのですか!?」とびっくりされていました。
杖をついて街を歩くと、杖を頼りにおぼつかない足取りであるくお年寄りたちの姿をたくさん見かけました。自分自身がそれに近い状態にあるだけに、今まで気にも留めなかったお年寄りたちの姿が次々と目に飛び込んできたのでしょう。
「ここにも階段がある、どうしよう、うまく歩いて行けるだろうか。」
駅では、必死にエレベーターやエスカレーターを探しました。エレベーターなど、駅の隅に、わざと隠してあるかのように見えにくい場所にあると気づきました。エレベーターの場所の表示もわかりにくいのです。
そのときに思ったのです。
「きっと神様は、私にひとときお年寄りになる体験をお命じになったのだ。その体験を通じて、何か得るところがあるようにというお計らいなのだ。」
そう考えるとなんだかとても気が楽になってきました。


 洗礼を受けてクリスチャンになったら、健康に恵まれ、お金にも不自由せず、家族仲良く仕事も順調になる?決してそんなことはありません。
宝くじには当たらなくても、宝くじ並みの思いがけない病気にもなるのです。ただ、そのときにこれは大きな恵みなのだ、きっと意味があるはずだ、と考えることができるようになります。


 自分の力でどうしようもないことに悩むのはやめましょう。大切な機会と感謝し、その意味を考え、明日の糧にしましょう。
オリンピックでメダルを取れる人は限られています。でも試練を大切な機会ととらえる人には、神様はいくらでも人生の金メダルをくださいます。
「さあ次は誰かな、早くおいで、メダルをあげるよ、遠慮はいらないよ。」と手招きされています。感謝していただきましょう。


「そればかりではなく、苦難さえも喜んでいます。それは、苦難が忍耐を生み出し、忍耐が練られた品性を生み出し、練られた品性が希望を生み出すと、私たちは知っているからです。この希望は失望に終わることはありません。なぜなら、私たちに与えられた聖霊によって、神の愛が私たちの心に注がれているからです。」
(新約聖書ローマ人への手紙第5章第3節)(新改訳2017版)


【注】2014年5月に東京カベナント教会ブログ「重荷をおろして」に掲載していたものです。あの病の時を今一度思い起こして投稿しました。
聖書の新しい翻訳(新改訳2017版)が10月に発行されたので、聖書の引用も新しい版に従いました。


虎猫