toranekodoranekoのブログ

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ダイバーシティの多様性?

ダイバーシティという言葉は日本語としてはとてもわかりにくいと思います。
人事労務の専門家ならば、次のような使い方をするでしょう。
「ダイバーシティとは、多様な人材を積極的に活用しようという考え方のこと。 もとは、社会的マイノリティの就業機会拡大を意図して使われることが多かったが、現在は性別や人種の違いに限らず、年齢、性格、学歴、価値観などの多様性を受け入れ、広く人材を活用することで生産性を高めようとするマネジメントについていう。 企業がダイバーシティを重視する背景には、有能な人材の発掘、斬新なアイデアの喚起、社会の多様なニーズへの対応といったねらいがある。 」(コトバンク ナビゲート ビジネス基本用語集の解説より)


試しにインターネットでこの用語を検索したところ、真っ先に出てきたのが「お台場ダイバーシティ」でした。
私は以前に勤めていた銀行で、人事部がダイバーシティという言葉を取り上げた時に「なぜ人事部が生物多様性に取り組むのだろうか?」と不思議に思いました。
日本語で言うならば「多様性の尊重」「違いこそが価値を生む」「違いは宝物」といったスローガンなりキャッチコピーを使う方がいいかもしれません。


新しい概念を説明するときに、外国語とりわけ英語を使うことがよくあるようですが、果たして、聞いている人に理解できるのでしょうか。いや、話している本人が理解しているのでしょうか。
英語の単語の意味合いは、もとより日本語とは異なります。また、それぞれの専門分野や問題関心によって同じ言葉であっても意味合いが異なることはよくあります。
同一の専門分野、あるいは、同じ趣味の仲間の間なら、英語の単語を同じ意味合いで使うことは普通でしょうし、それほど不自由もないでしょう。
しかし、他の分野の方、他の趣味の方、あるいは、その分野なり趣味に明るくない方にとっては、混乱を生じかねません。そのような方の前では、自分が用いている外国語についてその意味内容を、まずわかりやすく日本語で説明する必要があります。
よく見かけられるのは、自らが日本語でわかりやすく説明できないため、しゃれた外国語でけむに巻くということです。「けむに巻く」というのが不適切ならば、自分自身がよく理解できていないため、聞きかじった外国語をとりあえず口に出して、聞いた相手の理解に委ねてしまうのです。
自分が理解している概念なら、日本語でわかりやすく伝えることができるはずです。
それでこそ、専門家を名乗ることができると思います。


(この項目は銅鑼猫がニック&アーニャさんと雑談しながら取りまとめたものです。)

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