「大声で騒ぐ方は私たちのお客様ではありません」という理由
(杉並区柏の宮公園)
「大声で騒ぐ方は私たちのお客様ではありません。」というブログを投稿しています。
ファミリーレストランチェーンや日本フードサービス協会にも意見を申し上げています。
この背景の「顧客」「お客様」という言葉について、確認しておきましょう。
顧客とは何でしょうか。
前職の信託銀行勤務時代に金融庁から「顧客保護」ということを厳しく言われました。
当時の金融検査マニュアルで「顧客保護等管理態勢」が経営陣に課せられた重要な課題とされたのです。
これの説明会の席上、金融庁の担当者がこのように話しておられました。
「顧客保護等管理態勢」というと、「顧客」とは何か、定義を示して欲しい。そんな声をよく聞く。しかし敢えて定義は示さない。
なぜか。
そもそも顧客とは事業者が保護し、利便の向上を図るべき相手のことである。顧客の定義は事業者がそれぞれに考えるべきものである。
顧客とは事業者として保護し、利便を図るべき相手なのです。
飲食店で大声で騒ぐ人は、飲食店の事業者として、保護したり利便の向上を図るべき相手でしょうか。
逆です。このような人々は本当に大切なお客様に迷惑をかけ、従業員にも感染のリスクを負わせる人です。保護すべきでもなく利便の向上を図るべき相手でもありません。
速やかにお引取りいただくべきなのです。
飲食店に限りません。事業者の方は本当の顧客とはどのような方なのか、この機会に考え直していただきたい。
大声で騒ぐ方はもはや顧客ではないのです。
事業者として確信をもって自らの行動を考えていただきたい。
大声で騒ぐ方について、ご理解ご納得を得てお静かにしていただこう、等と考える必要はありません。
一度注意して聴いていただけないなら、速やかに出て行っていただくべきなのです。
なお付言すれば、顧客の定義を上記のように明確に考えれば、いわゆる「カスタマーハラスメント」問題も、方向としては簡単に解決します。
ハラスメントをする人はもはや顧客ではないのです。保護してはなりませんし、利便をはかってもならないのです。
【以前に投稿したブログ】
銅鑼猫