toranekodoranekoのブログ

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パナソニック社への照会(子会社内定者自殺事件について)

パナソニック子会社「パナソニック産機システムズ」で新卒内定者が自殺した痛ましい事件については、私の意見を8月10日にこのブログで投稿しています。


パナソニック本社の意見照会窓口にも、昨13日下記の内容をお送りしました。
もとより、返事がいただけるとは期待していません。
同社への直接の照会という活動を続けることで、いつか何らかの変化が起こることもありうるでしょう。


内容・商品名等
貴社子会社「パナソニック産機システムズ」の新卒内定者自殺事件再発防止策の提案


ご意見・ご質問
(本件の照会先が判然としないので「ホームページ全体」というカテゴリで照会申し上げます。)


貴社の子会社「パナソニック産機システムズ」で新卒内定者が自殺した痛ましい事件がありました。本件について法的な枠組みと再発防止策について私なりに取りまとめました。貴社子会社の事件を他山の石として、それぞれの会社の経営者や人事労務等の担当者が取り組むべき内容を纏めたものです。このブログ記事を参考にお送りします。ぜひご一読ください。
ブログ記事の骨子については、後述しています。
パナソニック子会社内定者自殺:経営者・人事労務担当者がすぐ行うべき簡単な対策(提案)


この件については、同社がニュースリリースを発表しておられます。
「当社入社内定者が亡くなられたことについて(一部報道について)」
読むに堪えない粗雑なニュースリリースです。


なぜ、パナソニックグループ全体としての謝罪と再発防止策を検討して公表しないのでしょうか。パナソニックとして他のグループ会社や本社でも、類似の問題があったかどうか調査確認すべきです。不祥事が起これば、他に同様の問題がないか調べるのは対応の基礎です。
パナソニックグループ全体で人事課長の選任やその行動など、内定者に関連する対応について問題があったのではないかと調べるべきです。こんな事件は、パナソニックグループの恥です。日本を代表する企業の不祥事であり、日本の恥とも言うべきです。
そこまでの厳しい問いかけを貴社グループとしてされてきたのでしょうか。
貴社の行動基準(末尾参考)は、ただのお飾りなのでしょうか。


そもそも弱い立場の人を大切にしない会社には未来はありません。
内定者という弱い立場の人を守れないような会社が、消費者を守れるでしょうか。
取引先に対して公正な対応ができるのでしょうか。
金融機関や投資家はそのような企業に投融資をすべきなのかも、真剣に検討されているでしょう。SDGs花盛りです。自社の従業員という最も身近な人を守れないような会社に未来はありません。


【私のブログの骨子】
1.事件の法的な枠組み
(1)内定により労働契約は成立しています。
(2)会社は内定者に対してもパワハラ防止のための事業主としての義務を負っています。
(3)そもそも、パワハラで自殺者が出たのなら、会社は労働契約上の安全配慮義務違反、民法上の不法行為として損害賠償などの責任を負います。当該人事課長だけの責任にとどまりません。会社は内定者を守るための組織的な体制整備が必要です。内定者は社会経験も乏しく、会社に対して弱い立場です。人事課長から言われたこと・指示されたことに対抗はできないでしょう。会社は人事担当者の行動をモニタリングし、不適切な言動を止める仕組みを作るなどで、内定者を守らなければなりません。


2.防止策を考える視点
(1)基本的な視点
会社は内定者を守るための組織的な体制整備が必要です。
内定者は社会経験も乏しく、会社に対して弱い立場です。人事課長から言われたこと・指示されたことに対抗はできないでしょう。会社は人事担当者の行動をモニタリングし、不適切な言動を止める仕組みを作るなどで、内定者を守らなければなりません。


(2)対応案その1
「人事部門以外に内定者向け相談窓口を設け、そのことを内定者に明示すること。定期的にウオッチすること。」
人事の担当者は内定者に対して実質的に大きな権限を持ちます。権限を持つ人間は必ず過ちを犯します。
就活セクハラの問題も同様です。就活生に向き合う採用担当者が自らの実質的な権限の大きさに気が付いてしまい、権限を悪用して不届きな行為におよんでいるのです。
不届きな人事課長は、どんな会社でも登場してくる可能性があります。
人間は権限を持つと人格が変わります。「不届きな人間さえ選任しなければ大丈夫」等と考えないでください。人が過ちを犯さないように組織的にチェックをするのが会社の義務です。パナソニックグループとしての社会に対する責任とお考えください。


(2)対応案その2
「内定者向けの教育カリキュラムの類は簡素化・見直すこと。それには人事部の担当者以外の意見を取り入れること。」


パナソニック子会社の件では、人事課長が多数の課題図書を課して感想を述べさせるといった行き過ぎがあったようです。カリキュラムを人事課長1人で作らせたのが間違いなのです。
内定者に対しては、在学中にしかできないことに全力を注いでもらうべきでしょう。
それが会社の未来の力になります。


(参考)
パナソニック行動基準
第3章会社と従業員とのかかわり(貴社ホームページより)
(1)人材の育成
1.私たちは、「経営の根幹は人なり」の考え方を堅持し、人事制度や教育・研修などを通じて、専門性、創造性、そして挑戦意欲にあふれる人材の育成と自らの能力向上に努めます。
2.私たちは、一人ひとりの人格・個性を尊重するとともに、お互いに多様性を認めあい、それを育む制度の維持改善に努めます。
3.私たちは、良識と豊かな人間性を備えた良き社会人、良き企業人として行動するよう努めます。
4.私たちは、「人を預かる者の最も大切な責務は、部下の育成」と認識し、業務を通じて人材育成に努めます。
以上


お名前
玉上信明(社会保険労務士・健康経営エキスパートアドバイザー)
フリガナ
タマガミノブアキ
メールアドレス[必須]
tnjmk0121@m3.gyao.ne.jp


以上

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