朝日新聞の本日4月9日 朝刊記事の要旨です。
【ポイント】
計画の発端は、海上自衛隊の「イージス艦」の乗組員の負担軽減だった。北朝鮮からの弾道ミサイルに備えて洋上での長期間滞在を強いられていた。政府は17年、陸上に新たにイージスを配備して陸自が運用する計画を打ち出し、秋田、山口両県を候補地とした。
しかし陸上イージス計画は防衛省の地元へのずさんな説明などで20年6月に計画を断念。ところが話はこれで終わりにならない。米企業のレーダー「SPY7」とイージスシステムを契約済みだったことを理由に、政府は違約金の支払いなどを恐れ、陸上に配備予定だった迎撃システムを2隻の艦船に積む計画をひねり出した。
転用するSPY7はアンテナ部分が大きくなる見込みで、政府資料によると、イージス艦に積んだ例は世界でも例がない。搭載艦は巨大化し、米海軍最新鋭艦の1・7倍の大きさだ。
【玉上コメント】
「陸上イージス計画は防衛省の地元へのずさんな説明などで20年6月に計画を断念。」
この時、唐突に陸上イージス計画中止を決めたのは誰だったか。当時の河野太郎防衛大臣です。
関係省庁等の意見をちゃんと聞いたのでしょうか。
その後の対応をお考えだったのでしょうか。
結局我が国の防衛に穴をあけ、後始末のために時間と費用を無駄遣いするごとになってしまったのです。
もちろん、そもそも陸上イージス計画そのものが、当時のトランプ大統領と安倍総理の間で唐突に決められた、という経緯はあります。
もとより、我国の防衛省はじめ、官僚も政治家もマスメディアも、軍事に対する知見の乏しさは目を覆うばかりなのかもしれません。また別の機会に詳しく論じたいと思います。
銅鑼猫(社会保険労務士・健康経営エキスパートアドバイザー 玉上信明)