社会保険労務士として、様々なメディアから記事執筆のご依頼をいただいています。
いま、働き手・若い労働者向けの記事を定期的に執筆していますが、その中で、感じたことです。
「働き方改革」「コロナ対応」などで労働者の雇用環境の注意点は一変しています。
しかし、経営者管理者の意識はまだ変わっていないようです。
それどころか、働く人自身の意識改革ができていません。
例えば、正規非正規の不合理な待遇格差是正策について記事執筆すると、「その条件で契約した以上文句を言うのはおかしい」といった読者のコメントが山のように寄せられます。
不合理な待遇差の解消が必要なのは、低賃金の解消のみならず、労働生産性向上、多様な働き方の自由な選択、さらに出生率向上にもつながる、国家の重要施策であることを理解されているのでしょうか。
長時間労働、過重労働の是正も進んでいません。ちょっとした意識改革で業務効率化を進めることは難しいことではありません。
記事を書き、読者のコメントを見ながら、是非皆様にお伝えしたいことを、お話ししたい。
経営者管理者であれ、働き手であれ、あなたの感ずる「当たり前」に、一度疑問を投げかけてみませんか?
きっと新しい世界が広がります。
そのような気持ちでおります。
Yahoo!ニュース(玉上信明)
(読者の方が様々なコメントを寄せられています。読者の間での意見交換等も活発に行われており、記事本体よりも面白いかもしれません。)
YouTube「労働紛争を避けるために経営者・管理者が注意すべき落とし穴」
労働紛争を避けるために経営者・管理者が注意すべき落とし穴
■話せること
話せることの1例です。
①契約社員には、正社員と違って通勤手当を出さない。こんなことをしていたら、社員から損害賠償請求を受けても、文句は言えません。
②飲食店従業員が勤務中にお皿を割っても、賠償を求めることはできません。給与天引き等はもってのほか。ご存知でしたか。
③無断残業には残業代は出せない。それは本当に当たり前ですか。
④「最高裁判所が非正規社員への賞与・退職金未払いを認めた。」これは大きな誤解です。
⑤外勤の営業担当者への「事業場外みなし」が適用される余地は、ほとんどありません。
⑥理不尽なクレームをつける顧客については、警察との相談もためらってはならない。カスタマーハラスメント対策は最近の重要なテーマです。
⑦大雪の日に従業員に無理に出社させたり、定時まで居残りを強いるのは、「安全配慮義務違反」のみならず企業の「事業継続計画(BCP)」をも損なうものです。
銅鑼猫(社会保険労務士 健康経営エキスパートアドバイザー 玉上信明)