今こそ新型コロナに立ち向かう(16)さらば厚労省
砧公園
結論を先に言います。
厚労省に感染症対策を担う能力はありません。
厚労省の言うことを信じるべきではないでしょう。
私たちは、厚生労働省が常に真実を取り違え的外れな対応している前提で、自分の身を守るために最善を尽くすしかありません。
昔読んだ本を思い出しました。2005年の刊行です。
それから何が変わったのでしょうか。
2020年10月刊行のこの本でも厚労省の問題は、繰り返し語られています。
厚生労働省は帰国者のうち無症状者は公共交通機関で帰宅させる方針だった。
「とどめておくだけのエビデンスがない。」
というのが厚生労働省の判断であった。
しかし、安倍首相は全く違う考えを持っていた。
「帰国者を公共交通機関で帰宅させるのは政治的にあり得ないが、疫学的にもあり得ない。」
つまり、首相は症状がなくても感染している可能性を恐れていた。官邸での会議で厚生労働省の方針は覆り、無症状者も実質的に隔離することになる。
2021年2月には接触感染アプリCOCOAの4ヶ月にわたる不具合が判明しました。
「COCOA」が機能しなかった4か月は、くしくも政府が「勝負の3週間」と位置づけた時期や、年末年始に感染者が急増して11都府県に緊急事態宣言が出された時期と重なります。
一番肝心なときに、どれだけ多くの国民が危険にさらされ続けてきたのでしょうか。
NHK 政治マガジン記事より
厚労省事務方とのやりとりです。
Q)4か月間、なぜ気がつかなかったか?
A)感染拡大に備えて、速やかに多くの人に利用してもらうことを重視して、アプリを作っていた。そのため、十分なテスト環境を構築するのが遅れたのは事実。
その後、テスト環境を整えて実物のスマホでテストをすべきところをしておらず、問題点の気づきの遅れにつながった。
インターネット上などでは、早くから問題が指摘されていました。
SNS で指摘した人から直接の照会もあり、国民民主党代表の玉木雄一郎が1月13日の衆議院内閣委員会で「COCOAは機能しているのか」と単刀直入に厚労省にただしました。
厚労省の回答は、不具合の原因が利用者側にあるかのような姿勢だった、とされます。
厚労省として、早く気がつく機会はいくらでもあったはずです。
銅鑼猫