サン=サーンス「交響曲第三番ハ短調 オルガン付き」(東京楽友協会交響楽団第116回定期演奏会)
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第116回定期演奏会
2024年3月9日(土)
指揮:橘 直貴
オルガン:梅干野 安未
会場:ミューザ川崎シンフォニーホール
ヴェルディ 歌劇「ナブッコ」序曲
エルガー 独創主題による変奏曲(エニグマ変奏曲)
サン=サーンス 交響曲第3番“オルガン付き”
アンコール
エルガー/愛の挨拶
交響楽団にお送りした感想の一部です。
「サン=サーンス 交響曲第3番“オルガン付き”
30年以上前、大阪のアマチュアオーケストラでこの曲を演奏したことがあります。チューバ奏者でした。
実演を客席で聴きたいと思い続けてきて、ようやく願いがかなえられました。
何といっても、ティンパニです。渾身の力を込めて曲の最後を締めくくる。
レコードや CD 等でこの曲を幾度も聴きましたが、最後のティンパニを不自然な程にテンポを落として、目立たせる演奏をしばしば聴いてきました。
曲の流れを不自然に押しとどめ、わざとらしさが鼻につきます
本日の演奏のような怒涛の最後を締めくくるには、それに相応しい奏法があります。こんなティンパニを聴きたかったのです。
そして改めてこの曲が2つの楽章にまとめられ、その中が2部構成になっている、その全体像がはっきりとわかりました。1部2部がほぼ切れ目なく連結され、全体が循環主題で形づくられていることが、本日の演奏で明確に示されていたと思います。
もとより、オルガンをはじめとして、各奏者の技量も心意気も、はじめから終わりまで存分に発揮され、心弾ませながら、家路につく事ができました。
皆様がたの更なる活躍をお祈り申上げます。」
なお、私のチューバ奏者としての記録は以下の記事をご覧ください。
虎猫