スメタナ「わが祖国」と「プラハの春」(オーケストラ・エレティール第69回定期演奏会(2024/3/3)
第69回定期演奏会(2024/3/3)
日時:2024年3月3日(日)13:00開場 13:30開演
会場:調布グリーンホール 大ホール
スメタナ:連作交響詩 << わが祖国>>
指揮:小森 康弘
演奏会に寄せたアンケートより
スメタナ「わが祖国」圧倒されました。
指揮の小森先生の「プラハの春」の思い出から、全く同様の構成にされたことも大変興味深く、また「プラハの春」の雰囲気をたっぷり味わうことができました。
「わが祖国」は不思議な音楽ですね。失聴してなお懸命の思いで作曲を成し遂げた。
爆発的なある意味では暴力的かもしれない音の大きな広がりは、ひょっとしたら正常な聴力の持ち主なら作曲できなかったものかもしれません。
神様は失聴してなお懸命に祖国への思いを音楽に託するこの作曲家のために、失聴者でなければできない広大な世界を繰り広げるようにと、恵みを垂れたのかもしれません。
なお、「プラハの春」には別の意味もあります。1968年の民主化運動です。旧ソ連による当時のチェコスロバキアへの侵攻、市民の抵抗、そして解放に至る長い苦難の歴史です。私が高校2年生の時でした。その後の東欧の民主化の先駆けです。「わが祖国」に示されたチェコの人々の誇りが、長い苦難を耐えて、解放に至る力となったのでしょう。
そのようなことも、昨日の演奏会で思い出しました。
皆様のご健勝、さらなるご活躍をお祈り申上げます。
虎猫