「人を助けるすんごい仕組み。ーボランティア経験のない僕が日本最大級の支援組織をどう作ったか」
豪雨災害で多くのボランティアが活動しておられます。
以前にこんな本を読んだのを思い出しました。
「人を助けるすんごい仕組み。ーボランティア経験のない僕が日本最大級の支援組織をどう作ったか」(西條剛央)
構造構成主義というメタ理論を用いて「ふんばろう東日本支援プロジェクト」を立ち上げ、日本最大級のボランティアプロジェクトに発展させたのです。
ボランティアに参加する方も支援する方も、ぜひご一読ください。
組織というよりも臨機応変にチームを立ち上げて、メンバーの1人ひとりが柔軟に行動していく姿であったと思います。きっと新しい発見があるでしょう。
【7月20日追記】
(本書の一部を引用します。西條さんが糸井重里さんと会った時の会話です。
このような示唆に富む内容が、本書には山盛りになっています。)
「(既存のマッチングシステムが機能しない理由は)ライフラインが壊滅・・・そもそもパソコンを使える人がほとんどいない地域だったんです。」
「『ふんばろう東日本』のメンバーたちが、被災者に直接電話して、いま必要な物資を聞きます。それをリスト化して、インターネットにアップするんです。」
「個人が運べる物資なんて、あまりにも限られています。僕が被災地に入った時には、ようやくガソリンも回り始めて、宅配便もかなり近くまで届くようになっていました。
だったら電話とネットを使って、必要なものを整理して、あとは、既存のインフラを使うことにしたほうが、絶対早くて、確実なわけですね。」
「『どうすれば物資を届けられるのか。』、現地に入れば、具体的な状況はわかりますから・・」
「行って人に話を聞く・・それも役所の人に聞くのではなく、その辺を歩いている人に聞く。」「そのようにして『支援』の方法を徐々に作り上げていく。」
「わからなくなったら、2つの問いに立ち返るんです。
『現地の状況はどうなっているのか。』『被災者支援のために、いま、どういう方法をつくればいいのか。』
『ふんばろう』では、そうした『自律的に動くための考え方』を共有するようにしています。」
(本書165~168頁より。一部抜粋しながら引用。)
銅鑼猫