マイナカードを「保険証」として使っても、薬の飲み合わせ事故は防げない。(8月18日 YouTube も公開)
8月18日追記 YouTubeも公開しました。
マイナカードを「保険証」として使っても、薬の飲み合わせ事故は防げない。


マイナ保険証を用いても、マイナポータルへの情報反映は月1度であり、直近情報が反映されているわけではありません。
頻繁に医療機関にかかる方、すなわち、最も保護が必要な方こそ、薬の飲み合わせ事故等が生じかねないのです。
厚生労働省のホームページではこの点に全く触れていません。
デジタル庁のマイナポータルQ&A を丹念に読んで初めてわかります。
現場医師が以前から懸念を示しており、日本薬剤師会からも注意喚起されています。
マイナポータルへの反映は、原則として毎月11日であり、その前月分までの情報に限られます。しかも、その情報の基になっているのは、保険医療機関・保険薬局が審査支払機関(保険者から審査支払を委託された機関)へ電子請求した診療・調剤報酬明細書の情報です。
厚生労働省のサイトを一読しただけでは、診療や調剤の記録がリアルタイムでマイナポータルに反映されているものと誤解しかねません。
頻繁に医療機関にかかる人にとっては、1ヶ月以上前のデータしか反映されないのは大きな問題です。マイナポータルの情報だけに頼っていては、それこそ薬の重複処方や、すでに使っている薬と飲み合わせが悪い薬の処方(薬の飲み合わせ事故)が生じかねません。
【元の掲載先ファイナンシャルフィールド】
【参考:日本薬剤師会からの注意喚起】
医薬品の情報を見てもらえるということは、皆さんがお使いの「お薬手帳」の代わりになると思われるかもしれませんが、現段階では区別してお考えください。
マイナンバーカードを利用した医薬品の情報が見られるようになるまで、現段階では1か月程度の時間差が発生してしまいます。お薬手帳にはご自身のアレルギーや、過去に副作用が出たお薬、市販薬の使用状況なども記録し、今後も引き続き活用していきましょう。
【転載先 Yahoo!ニュース】
この記事も、読者からのコメントで大いに盛り上がっています。
例えば、こんなコメントをいかがお考えですか?
「お薬情報の反映は、早ければ10日ほど、遅くて1ヶ月ほどかかる、この情報、医療関係者すら最初知らず、マイナカードが始まってからあれ?となり、オンラインマニュアルみたいなのをほじくっていったところにやっと記載されています。
こんな大切なことを隅っこに記載してることが意味不明でマイナカードの運営は信用できないと思う一因です。
医療関係者が一番知りたいのは最新の情報なのに、数日前の薬すら分からないのはある意味危険。だから、お薬手帳の方がありがたい。」
「マイナ保険証の現状のみに注目し揚げ足を取るのではなく、DX政策全体を理解し議論する必要があるのでは無いかと思うのですが、そういう大局を論じる記事は皆無なのが歯がゆいですね」
「電子カルテ、電子処方箋、マイナ保険証の3つのシステムが普及して、全てのデータが即時反映されるようになってからだな…マイナポータルのお薬手帳が安心して活用出来るのは。」
「例え完璧なシステムを構築する事に成功(無理だと思いますが)したとしても、消えて無くなってしまわないように何らかのバックアップは必要です。
そもそも何でもかんでもマイナンバーカードに集約して、それを使い回そうとする考え方が恐ろしい。」
「お薬手帳ならお薬貰う時に お薬情報シールを貼って貰えば直ぐに更新されますけどね
タイムラグは無いですよ カードがあっても手帳は必要な気がしますけどね?」
【なお電子処方箋についての、本年5月日本医師会の研究機関の報告書です】
「全国の医療機関数および薬局数から電子処方箋の導入割合をみると、病院1.5%、医科診療所2.1%、歯科診療所0.1%、薬局31.7%となっており、医療機関での導入率は極めて低い状況である。」
9月2日追記お薬手帳は、必ず1冊だけにしてください。
患者さんの各人の薬履歴を管理するための手帳です。薬局ごとに手帳を複数持つなど論外です。
①そもそもこのお薬手帳の役割が周知されていないのではないでしょうか?
だから、「マイナ保険証にすれば記憶に頼らずに薬歴がわかります。」などという厚労省の宣伝がもっともらしく聞こえるのでしょう。
②お薬手帳のデザインが薬局ごとにまちまちです。大変重要な手帳なのです。
例えば必ず表紙に次のように記載することを、義務づけるべきでしょう。
「お薬手帳は患者様の薬の履歴を一元管理するためのものです。おひとり必ず一冊だけにしてください。複数薬局のデータも一冊にまとめる必要があります。」
【参考「マイナ保険証」のタグのある関連ブログ:他の方の記事も投稿されています。】
8月21日追加:保団連のポスターです。

銅鑼猫(社会保険労務士・健康経営エキスパートアドバイザー 玉上信明)