ニネベの祈り(旧約聖書ヨナ書より)
2017年の暮にあたって、この年に様々悔いを残すことも多かったでしょう。
もし自分の命があと少しでなくなると知ったなら、私たちは与えられた日々の大切さをはっきりと知ることができるでしょうか。
2011年1月東京カベナント教会ブログ「重荷をおろして」に投稿していたブログを再掲します。
ニネべの民は悪の限りをつくし、預言者ヨナによって「あと40日で滅びる。」という神の言葉を告げられます。
国王は改心し、民に訴え、ともに祈りました。
あと40日で滅びると知らされた人々の最後の祈りを聞いてみましょう。
「ニネベの皆さん。
ご存知の通り、神の言葉が告げられました。
この国のすべては40日で滅びます。12万人の民も多くの家畜も逃れるすべはありません。私たちがまことの神を離れ、神に背いてきた報いです。
私は国王としての最後の命令を皆さんに伝えます。
すべての大臣、役人、将軍、兵士の皆さん。国に仕え、国民に尽くした人々。
いま、皆さんの任務を解きます。家族のもとへ、愛する人々のもとへ帰ってください。
私は、いま、王の位を退き、一人のニネベの民となります。
妻や家族とともに荒布をまとい、断食をして、神の許しを乞います。
ニネベの民の皆さん。
私は、一人のニネベの民として皆さんにお願いします。
身寄りのない人、一人暮らしのお年寄り、夫を失った女性、孤児、病の人など、皆さんの周りに皆さんの助けを必要とする人がいます。
どうか、一人でも二人でも、皆さんの家族の中に迎え入れてあげてください。
私たちの最後のひと時を、愛と許しの時として共に過ごしてあげてください。
皆さん。ともに荒布をまとい、断食をし、神に祈ってください。
ともに神の許しを乞いましょう。
それでも、神の御心ならば滅びましょう。
しかし、神に背き、神から離れた者としてではなく、
最後には神に立ち返ろうと努めた者として滅びましょう。」
神はニネベの祈りを聞き届けられ、ニネベは滅びを免れました。
虎猫