ウクライナ情勢についての専門家の分析
文春オンラインの記事です。
防衛省防衛研究所でロシアの安全保障について研究している山添博史氏(主任研究官)へのインタビューです。ぜひご一読ください。
印象的なところを一部要約してご紹介します。
「一つは、本当に精神状態に異変が起きていて、狂気の独裁者になっている可能性・・
二つ目の可能性は、そうした狂気を計算高く「演出している」というものです。恐怖心を煽ることで、「プーチンの要求をある程度飲まないと、第三次世界大戦が勃発する」と周囲に思わせる。計算された狂気、計算された非合理さです。
三つ目の可能性は、実は、今朝思いついたばかりの仮説です。そもそも「非合理な目的」と「合理的な目的」の両方がプーチンの中にあって、それは一緒に達成できると考えていた。でも、どこかの時点で、彼の中では非合理な目的の方が、合理的な目的を凌駕してしまったという可能性です。」
プーチンは譲歩を最低限にとどめるために、休戦協定なり、和平交渉に入る前に、ウクライナに大きな被害を与えるのではないかと考えられます。相手に被害を与えることで、もうこれ以上やられたら困る、という風に思わせる。ウクライナの政治的要所をとることは今、失敗しているけれども、ただただ破壊するということはまだできます。
以下は私の感想です。
かつて旧ソ連は、ハンガリーの動乱が起きたときに首都ブダペストを戦車で取り囲み、無差別攻撃で市民を殺傷しました。
チェコスロバキアのプラハの春では、やはり、戦車隊が一気にプラハを占拠し、選挙で選ばれたドブチェク首相に手錠かけて拘束しました。
旧ソ連は、そのような国だったのです。
その時は圧倒的な軍事力を持っていました。
いまや過去の栄光は去りました。
軍事力も経済力も乏しく、核兵器の恫喝くらいしか世界に示すことができない国です。
70歳のプーチンが歴史に名を残すために暴走しています。
そして我が国の安倍元首相はそのプーチンにいいようにあしらわれて、経済援助を貢いできたのです。
プーチンとともに安倍元首相も政治生命の終わりが近づいているのでしょう。
銅鑼猫