東京都社会保険労務士会自主研究グループ「労働判例研究会」の例会についてご案内申し上げます。
玉上もアスベスト問題について発表いたします。
（アスベスト問題の重要性については後述します。
社労士としては、特に、アスベスト被害を受けた建設業労働者等に対する給付金等の請求手続きが社会保険労務士の業務に加えられたことに注目してください。
労働安全衛生の専門家として、必要な基本的知識をわかりやすくご説明します。）


１、 日時　　令和３年９月２１日（火）午後２時００分～５時００分

２、 場所　
①ワイム貸会議室　お茶の水　RoomＥ
　　　千代田区神田駿河台2-1-20　お茶の水ユニオンビル４Ｆ　Tel　0120‐311‐104
②ズーム

３、 　研究会テーマ
（１） アスベスト被害、国と企業の責任を認める最高裁判決と今後の注意点
～建設アスベスト事件（最高裁大法廷　令和３年５月17日判決）～
　　　　　　　　　　　　　　　　報告者　玉上　信明　会員（リモート）
（２） 雇止め」の判断基準と実務対応の考察～無期転換権をめぐって
～日本通運（地位確認等）事件（東京地裁　令和２年10月１日判決）～
報告者　亀田　幸伺　会員（対面）

ご興味のある方はご連絡ください。
メール・アドレス：tnjmk0121@m3.gyao.ne.jp（玉上信明あて）

なお玉上のアスベストの発表については、改めてアーカイブ配信を予定しております。

【参考】玉上発表のアジェンダ
Ⅰ．アスベストとはどのような問題だったのか。
（アスベストが「奇跡の鉱物」から「静かな時限爆弾」に変じ、甚大な被害をもたらしたのはなぜか。過去の問題ではなく、今後も被害が発生しうるのはなぜか。）

１．アスベストとは何か。
２．どのような被害が生じているのか。
３．なぜ、広範な被害拡大が生じたのか。
４．どのような規制が行われてきたか。

Ⅱ．今回の最高裁判決は何を定めたのか。
（実務家としては最高裁判決の基本的な結論とその根拠のポイントを、法令の条文もイメージしながら確認しておけば足りる。各種の解説資料も紹介しながら簡単に解説する。）

１．これまでの判決の主な経緯
２．今回の建設アスベスト訴訟の概要
【判決の具体的内容】

Ⅲ．実務上の今後の注意
１．アスベストは過去の問題ではなく、現在進行中の問題
（潜在的な患者が多数おられる。今後の解体工事などで新たな患者も出てくる可能性もある）

２．事業主の注意すべきポイントは5つある。
３．アスベストと同様の問題は今後も出てくる可能性がある。

【社会保険労務士の皆様へ】
アスベスト被害を受けた建設業労働者等に対する給付金等の請求手続きが社会保険労務士の業務に加わっています。（全国社会保険労務士会連合会「月刊社労士」7月号56頁を参照）

銅鑼猫