toranekodoranekoのブログ

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今こそ新型コロナに立ち向かう(2)うがいの効果は科学的に証明されてきていた!


(善福寺川公園)


昨年8月、大阪府の吉村知事が、新型コロナウイルスにイソジンを使ったうがいをすれば効果がある、と大々的に発表して問題になりました。




うがい薬の使用呼び掛け 大阪知事、コロナ拡大予防の根拠薄く


朝日新聞のコラムでも、この問題が取り上げられています。
「各地の薬局で当該の商品が売り切れるといった反応が起きた。」
「ポビドンヨードを主成分とするうがい薬の効果については、2005年に医学誌「American Journal of Preventive Medicine」に載った京都大学の川村孝教授(現名誉教授)のグループによる研究が有名である。」
「特に何もしなかったグループと比べて、水だけでうがいをしたグループは、風邪にかかる割合が36%減、ポビドンヨードでうがいをしたグループには顕著な効果は見られなかった。」
結論としては、水うがいで十分効果があり、イソジンを使うとかえって効果がなくなる、という研究です。



かつて『爆笑問題のニッポンの教養』「File090 新型インフルエンザの真実」( 2009年11月3日)の番組で、東京大学医科学研究所の河岡義裕教授が「(うがいは)インフルエンザに関しては、意味がないと思います」と効果を否定し、大きな話題になりました。


私は疑問に思ってうがいについて調べたことがあります。
その当時のウィキペディアでも、京都大学の川村孝教授(現名誉教授)のグループによる研究は、ちゃんと紹介されていました。少なくとも風邪にはうがいは効果があるのです
また、当時から多くの医師などがインフルエンザに対してもうがいは効果がある、という議論をされていました。


あまり難しく考える必要はありません。
ウイルスは熱にも湿気にも弱いのです。
うがいによる保温保湿効果だけ考えても、インフルエンザでも新型コロナウイルスでもそれなりに効果があることは、ある意味では自明なことです。


我国で新型コロナウイルスの感染が欧米と比べて少ないのは、うがいという習慣も一つの大きな効果をもたらしているのでしょう。
爆笑問題で結構大騒ぎになりましたが、その後も、日本人の多くは「うがい」の習慣をしっかりと続けました。新型コロナウイルス感染が拡大している時に、皆さんは、しっかりとうがいを続けました。ぜひこれからも続けてください。


爆笑問題で東大の河岡先生の議論を取り上げたときに、なぜ反対の意見も取り上げて視聴者に提供しなかったのか。
それまでのこの国の常識に反する見解を取り上げるなら、もっと慎重にすべきだったのです。


常識に反する意見を殊更に煽り立てるのは、報道機関としていかがなものでしょう。
報道の使命は熱を煽る事ではありません。光を当てることです。


このような報道の姿勢はテレビに限ったことではありません。
また近々朝日新聞の報道の問題も取り上げたいと考えています。




銅鑼猫

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