toranekodoranekoのブログ

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「コロナ危機の政治」竹中治堅著(中公新書)




安倍政権時代のコロナ危機の政治を取り扱った本です。


「2020年1月15日に日本で最初の罹患者が確認された新型コロナウイルス感染症。中国・武漢での発生から日本への到来、一斉休校、緊急事態宣言とその解除、そして安倍政権の退陣まで。この9か月に及ぶ経緯から見えてきたのは、強大な権力を手に入れて「一強」とまで言われた「首相支配」への制約だった。安倍政権と知事らの対応のプロセスを丹念にたどり、危機が明らかにした日本の政治体制とその問題点を描く。」


様々な教訓が読み取れると思います。ぜひご一読ください。


私の若干の感想です。
①安倍前総理が懸命に指導力を発揮してきたこと、相当程度功を奏したこと。
②それを妨げたのは、厚生労働省の信じられないほどの無能と不見識、
そして、経済の活性化に猛進した二階氏、菅氏
③現場の知事の底力が発揮され、一つのモデルが他の都道府県へのモデルとなり、国政を動かす力ともなってきた。
④保健医療体制の大きな問題点。厚生労働省、都道府県、保健所を分断する体制の不備。




武漢市周辺の日本人の帰国対策(本書58~59頁)


厚生労働省は帰国者のうち無症状者は公共交通機関で帰宅させる方針だった。
「とどめておくだけのエビデンスがない。」
というのが厚生労働省の判断であった。


しかし、安倍首相は全く違う考えを持っていた。
「帰国者を公共交通機関で帰宅させるのは政治的にあり得ないが、疫学的にもあり得ない。」
つまり、首相は症状がなくても感染している可能性を恐れていた。官邸での会議で厚生労働省の方針は覆り、無症状者も実質的に隔離することになる。


銅鑼猫

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