toranekodoranekoのブログ

クリスチャンブロガーが綴るブログです。
明るい高齢化社会、病から得た様々な宝、世の中の動きへの警鐘(銅鑼)を鳴らすこともあります。
ときどき大阪弁も出てくる聖書物語もお楽しみに。
主催者のほか様々な協力者も登場します。

引き返す勇気、臆病者と罵られる勇気

栃木県那須町のスキー場付近で登山講習中の高校生ら8人が死亡した雪崩事故が起こりました。事実関係は順次解明されていくと思いますが、現在報道されている限りの内容に基づく取り急ぎのコメントです。後日また意見を変えていくこともあると思います。
ぜひ皆様のご意見もお寄せください。


登山で必ず言われる言葉は「引き返す勇気を持て」ということです。
「このケースは登山ではなく、ゲレンデ付近での訓練だ。」といった言い訳は許されません。自然を相手にするスポーツでは、引き返す勇気こそが求められます。予想外の事態で取り返しのつかない結果が起こりうるからです。
雪崩注意報が出ている中で、どうして「絶対安全だと思った。」のでしょうか(29日県庁での講習会責任者の発言)。「このスキー場では、最近も雪崩が起こってゲレンデを閉鎖したことがある。」といった報道もなされています。安全を確認するために、スキー場に念のため問い合わせる、ということすらしなかったのでしょうか。


もう一つ「臆病者と言われることを恥じるな」ということも申し上げたいと思います。
悪天候で当初の登山計画が実行できなくなり、急遽、ラッセル訓練に切り替えた、とされています。このまま何もせずに引き返すのはもったいない、という気持ちだったのでしょうか。誰1人疑問を持つ人、異議を唱える人がいなかったのでしょうか。
あるいは、異議を唱えても、臆病者と言われるかもしれないと思ったのでしょうか。
安全はすべてに優先します。臆病なほどの細心の注意、最悪の場合を想定した選択肢の検討が必要です。
経験豊かなベテランであっても常に正しい判断ができるわけではありません。自分にはそんなに経験はない、と思ってもベテランの判断に疑問があれば声を上げてみるべきです。


私が仮に計画の指導者ならば、毎日の行動開始前に全員で次のように唱えます。
「引き返す勇気を忘れるな。臆病者と罵られることを恥じるな。」
これを繰り返し繰り返し全員が肝に銘じ、それから、行動を開始します。


もう一言付け加えましょう。私ならば、この事件こそ道徳教育の大切なケーススタディになると思います。生命と安全を最優先に考えること。引き返す勇気、臆病者と罵られる勇気を誇りに思うこと。
スポーツに限りません。様々な企業の不祥事でも、引き返す勇気を語る人、臆病者と罵られても躊躇せずに疑問を提起する人がいれば、あるいは大事に至らずに済んだかもしれないのです。


銅鑼猫