「データ偽装の真実ー紙芝居が暴く不正不祥事の闇」セミナーご報告
7月12日(金)東京都社会保険労務士会中野杉並支部二金会(毎月第2金曜日の勉強会)にて、次のテーマのセミナーを実施しました。概要ご報告します。
【テーマ】
「データ偽装の真実:紙芝居がえぐりだす不正・不祥事の闇」(「働き方改革・テレワーク関係すぐ役立つ資料」もご紹介します)
1.【日時】7 月 12 日 (金曜日) 二金会 18:30~20:00
2.【会場】中野区産業振興センター 3階 大会議室
第1部:データ偽装の真実:紙芝居がえぐり出す不正・不祥事の闇
冒頭で、紙芝居「新幹線脱線事故の悪夢」をご紹介。
納期に追われて規格外の製品を出荷したことが重大な問題を引き起こす。
①我国の不祥事の特徴は、ごく普通の人がプレッシャーに追われてやってしまうこと。
②不正のトライアングルの三つの要素(機会、動機、正当化)のうち、「機会」対策に目を取られて、厳格なチェックに進みがち。「動機」「正当化」という内心の問題こそが重要。プロフェッショナルの誇りにかけても不祥事は起こさない、そのような内発的な動機付けこそが、効果的な対策となる。
③普通の人が安心して誇りを持って働ける職場を作ることこそが、不祥事防止対策の最大のポイントとなる。働き方改革こそが、その目的にかなう。
④特に強調しておきたいのは、人事評価の重要性
粗雑な人事評価が、現場の人の疑心暗鬼と忖度を生み、不祥事を引き起こす。評価者と被評価者が、話し合って目標を設定し、期中期末に振り返っていくこと。目標は具体的で明確であること。絶対評価こそがふさわしい。人事評価は会社と社員の目指す方向のベクトルを合わせ、生産性向上、効率化に直接つながっていく。
(参考)「あしたのチーム」ホームページ
第2部:働き方改革・テレワークなどの参考情報紹介
①中小企業が求めているのは、「時間外削減・有休取得」の制度の解説ではない。具体的にどのようにしていくかだ。厚労省をはじめ、各官庁で事例紹介支援ツールなど様々なサポートをしている。
神奈川県庁ご自慢のパンフレット「中小企業こそ、働き方改革を!」もそのひとつ。
ぜひ様々なツールを中小企業の顧問先に、またご自分の勤務先に紹介していただきたい。
②佐々木常夫氏が語る「残業・休日問題」の核心
自閉症の長男、病弱の奥様をかかえ、勤務時間が限定される中、仕事への情熱を捨てず破綻会社再建など事業改革に全力で取り組む。2001年同期トップで(株)東レ取締役就任後、東レ経営研究所所長、現在は退任、佐々木常夫マネジメントリサーチ代表取締役。
東レ経営研究所の所員に語った残業・休日問題の核心を、心に刻んでいただきたい。
「プロとは限られた時間の中で、いかに効率良く成果を出すかである。成り行きに任せ、ただやみくもに時間をかけるのは、プロのやることではない。」
③「テレワークが拓く未来(きっかけ編)」紙芝居型動画
YouTube にて上映。
2019年は、2020年東京大会前の本番テストとして、7月22日(月)~9月6日(金)の約1ヶ月間を「テレワーク・デイズ2019」実施期間と設定し、テレワークの一斉実施を呼びかけておられます。
テレワークデイズ2019公式サイト
テレワークは、時間場所の制約のある人でも働くための有効な手段です。ごく普通の働き方になっていくでしょう。
玉上の電子出版はこちら
「テレワークが拓く未来改訂版」遂に刊行!
【会場からの質問】
Q.テレビなどでもテレワークについて紹介される。子育て中のワーキングマザーなどがテレワークで働いている。どのようにして業務を管理できるのか。
A.これは難しいことではない。
飯田橋の東京テレワーク推進センターで、デモンストレーションを見てきた。管理者の画面の上で各担当者の業務の状況が一目瞭然把握できるようになっている。
同じ職場で顔をつき合わせていても、本当に管理者は、部下の業務を把握しているのか。
テレワークのために業務内容を分析・整理して、画面上で共有できるようにすることが、業務の管理や生産性向上にも役立つ。
推進センターの見学やテレワークセミナーなどぜひ、一度ご参加ください。
直近のセミナーの情報です。
(参考)田澤由利のテレワーク通信
7/17|テレワーク・デイズ2019で、わが社の働き方改革を”グンと”進めよう
銅鑼猫