toranekodoranekoのブログ

虎猫・銅鑼猫など様々なブロガーが参加しているサイトです。クリスチャン、社会保険労務士、多言語活動家、女性キャリア官僚、科学ライター、うるさいばあさんまで、多士済々。お楽しみください。

クリスチャンブロガーが綴るブログです。
明るい高齢化社会、病から得た様々な宝、世の中の動きへの警鐘(銅鑼)を鳴らすこともあります。
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自慢の娘―ナターシャさんの多言語サーフィン―

 皆さんこんにちは。アーニャです。本名明日香、花のJK(女子高生)です。  NPO法人多言語(たげんご)広場(ピアザ)CELULAS(セルラス)で、年金生活者のニックパーパチカと一緒に活動しています。
「パーパチカ」はロシア語でパパのことですが、私がそう呼んでいるだけで、本物のパパではありません。
地域ごとのピアザ(イタリア語で広場)というところで毎週活動しています。渋谷ピアザが本拠地ですが、他のピアザにもちょくちょく顔を出しています。


 セルラスのストーリーブックの中で、私が小学校6年生のときに、はじめてロシアにホームステイしたときの話が載っています。
ホームステイ先のマーマチカ(ロシア語でママ)は、ターニャさんという名前です。
私の事をとても可愛がってくれたんです。
でも「この子は日本から初めてロシアに来たのに、ロシア語が本当にペラペラなのよ!」と、ご近所の人とかお友達とかにさんざん自慢するので、ちょっと恥ずかしかったです。
私たちのストーリーブックは、同じ話がロシア語のほか、英語、スペイン語、韓国語でも載っています。同じストーリーをいくつもの言語で学べるようになっているのです。
(このほか、中国語はこれらのストーリーの5年後という設定で別のお話が載っています)。これら合計5つの言語が全部ストーリーブックとCDに入っています。各言語を翻訳するのも、声優さんを集めての吹き込みも大変だったんでしょうね。でも何度聞いても楽しいですよ。


 ニックパーパチカは、この「自慢の娘」というお話が大好きです。
マーマチカがお友達のナターシャさんとばったり会った時のことです。マーマチカがナターシャさんに私のことをさんざん自慢する、そんなストーリーです。


 そして、これを私たちの活動の場ピアザの仲間を前にして、多言語でワンマンロールプレイするという大胆な試みをやらかしました。
 ニックパーパチカは、次のように多言語を割り振り、1人でストーリーを語りました。
私アーニャはロシア語、ホームステイ先のマーマチカ・ターニャさんは英語、私と同学年のイラとその妹のマリーナはスペイン語。


 そして、ナターシャさんはというと・・?
はじめに韓国語で「ターニャ、お久しぶり!あら、イラにマリーナ、ちょっと見ない間に大きくなってべっぴんさんになったわね。」なんて明るく登場。
イラとマリーナがスペイン語で挨拶すると、今度はスペイン語に切り替えてあいさつし、それから私の方を見て「あら、こちらはどこのお嬢さんかしら?」
マーマチカが英語で「この子はアーニャよ。日本から初めて来たのにロシア語ペラペラよ!」というと、ナターシャさんは英語で返事します。
そして、私がロシア語で自己紹介すると、ナターシャさん今度はロシア語で「あんたほんとにすごいわねえ。」なんて言うのです。


 そのプレゼンテーションの準備をするとき、ニックパーパチカは4ヶ国語のCDを何度も聞きながら言うんです。
「韓国語のナターシャさんは大阪のおばちゃんみたい。スペイン語のナターシャさんはひたすら明るく、ロシア語のナターシャさんは豪快、英語のナターシャさんが一番上品かな?」なんて、各言語のナターシャさんの品定めをするのです。


「ちょっと!アーニャはどの言語の子が一番お気に入りなのよ!」と聞いてやると、
「ニックパーパチカの自慢の娘はお前だ!」・・なんて・・(涙)。


そんな ニックパーパチカは、私の自慢のパーパチカです。


ニック&アーニャ


【追伸・予告】
私たちの活動について、ニックパーパチカがまとめて本にして近々出版します。
楽しみに待っていてくださいね。
なんて言いながら、本人はおさぼり上手なので困ったものです。私が最後の仕上げをしています。


【追伸・ご報告】
そして3月27日遂に出版しました!

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