toranekodoranekoのブログ

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明るい高齢化社会、病から得た様々な宝、世の中の動きへの警鐘(銅鑼)を鳴らすこともあります。
ときどき大阪弁も出てくる聖書物語もお楽しみに。
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「非正規社員の戦力化」は、正社員や管理職の基本の徹底から。

東京都社会保険労務士会で、「非正規社員を自社戦力にする方法」という研修を学んでいます。
その中で宿題が出ました。
「『非正規社員の定着・戦力化のために実践していること』を具体的に4つ上げてみてください。次回の研修で、受講者の間で共有しましょう。」


前職の三井住友信託銀行でやっていたことを思い出しました。
結構いいことをしていたと思います。折角ですからブログに投稿し、みなさまとも共有したいと考えました。ご意見コメントなどいただければ幸いです。


具体策1.業務の指示から完了までの明確な管理(非正規社員に限らず業務の基本)
①業務の趣旨・目的の明示⇒案外欠けている事が多い。
「これやっといて!」では人は動かない。何のための仕事かを明示する。
②期限の明示⇒必要に応じ中間報告の時期も示す。
③途中過程で報告を求め、必要に応じて指示内容・分担などに修正を加える。
④完了時の評価とねぎらいの言葉⇒「有難う」の一言を言えない管理職が意外に多い。
⑤非正規社員管理担当者(ベテランの事務職)を置いて、業務全体をコントロールさせた。仕事が過重になったり配分を間違わないよう、仕事の依頼は必ず管理担当者を通して行うこととしていた。


具体策2.チームの会議ミーティングなどへの参加を求める。
 チーム全体の方向性、現状の問題点、短期中期の目標などを非正規社員とも共有する。
「あなたもチームの一員です。私たちは、あなたを必要としています。」というメッセージを伝えることになる。(非正規社員に伝えられない問題があれば、退席していただく必要はある。しかし、8割がたの内容は非正規社員とも共有できるはず。)
 10時出社の非正規社員は、朝礼の参加ができないが、重要な内容は管理職が出社時間帯で必ず伝えることも徹底していた。


具体策3.基礎的な研修などには非正規社員も参加してもらう。
 前職が1万4千人の社員を抱える銀行(三井住友信託銀行)だったので、e-learning 研修が主体。非正規社員も分け隔てなく研修を受講してもらった。
10分15分で完了する基礎研修が毎月数本実施されていた(コンプライアンス基礎、金融商品取引、インサイダー取引防止、反社会的勢力対応、マネーロンダリング等々)。
テーマ次第では正社員のみ必修とし、非正規社員は任意受講としていたものもあるが、それでも各店部で大半の非正規社員は積極的に受講していた。各店部で受講を推奨する風土ができていた。


具体策4.日常基本動作の徹底
 朝夕の挨拶、業務完了時のお礼の言葉、私語など問題行動があればその場で注意。
正社員非正規社員どころか、管理職や上司に対しても不適切行動があればやんわり注意することが当たり前になっていた。皆がチームの一員という意識の表れ。


3年半前に退職した人間です。思い出を美化しているのかもしれません。
でも、皆様のお役に立つ内容も含まれていると思います。
なかなかいいこと言ってるな、ちょっとピントが外れてるな、そんなコメントがあればぜひお寄せください。


なお、今回の東社労の研修の講師は株式会社働き方研究所の所長平田未緒先生です。



銅鑼猫

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