霞が関で何が起こっているのか。
霞が関で一体何が起こっているのでしょうか。
毎月勤労統計の問題で多くの方は呆れ果てているでしょう。
実際の行為のみでなく、その後のでたらめな調査報告で、恥の上塗りを重ねているのです。そして、私がこれまで折に触れて書いてきたことが、そのままズバリ当てはまっていることに暗然たる思いです。
1.調査委員会の異常さ
調査委員会に関しては、郷原信郎先生のYahoo!ニュース記事をご覧ください。
以下は、私が書いた記事から抜粋します。
2.現場の無能・無責任・恥知らず
「障害者雇用」だけの問題と思うな。官庁等の無能・無責任・恥知らずは底なしと考えよ。
「誤解のないようにはっきりと言っておきます。我国の中央省庁も地方自治体も、無能で無責任、恥知らず、ということです。所管省庁が明確に定めた基準すらまともに読みこなせず、勝手に解釈して、あとでバレると、基準が曖昧だった、などとでたらめな言い訳を言うのです。 障害者雇用の問題だけ調べてけりをつけてはなりません。役所の無能と無責任を前提にして、他の様々な問題についてもいかに厳格な統制を図るかを真摯に考えるべきです。」
3.中枢部の倫理観の欠如
現場だけではありません。中枢部にも問題が巣食っています。
①日報問題
「この問題のポイントは統幕参事官付からのメールの内容の異常さです。
『探索いただき無いことを確認いただいた組織部署名を返信ください。』という趣旨ですが、これでは『再度調査してください』ではなく『探索したが無かった、と返事してください。』と促しているのです。要するに「指示した結果、無かったという返事が得られた。」というアリバイ作りをしているだけです。
責任逃れだけを考える無能な中間管理職の行動とでもいうべきです。
よりにもよって防衛相の最側近です。国家存亡の鍵を握ることさえありうる立場の人です。なぜこんな人が防衛相の最側近に取り立てられていたのかが、信じられません。
このような人が取り巻きにいれば、我国の防衛など成り立ち得ません。」
②森友問題
「見え透いた嘘を語ることを国有財産取引の相手方に求める、現場の部局に求める。
このような行動のリスクを認識できないのでしょうか。
(中略)この問題も財務省中枢にゴマすり不見識の輩が巣食っていることを示しています。」
4.政治家の危機管理能力の欠如
もとより、この先には政治家の愚かさが控えています。
恐るべき危機管理能力の欠如です。大げさに言えば、国難と考えるべきです。
「当事者の官僚を国税庁長官に栄転させ、国会の追求を逃れるために野党の臨時国会召集要求を無視し、衆議院解散にまで至った。
安倍首相はいったい何を守ろうとしたのでしょうか。
安倍首相は、憲法改正といった大事の前に、たまたま夫人が関与した一つの学園の不明朗取引を、なぜ強引に闇に葬ろうとしたのでしょうか。
得られるもの、失うものを冷静に見極めて意思決定する。政治家としての初歩的な能力をこの人物は欠いているのではないか。そのように疑われても仕方がないのです。
このような人物が本当に国家の一大事のときに適切な判断ができるのでしょうか。
集団的自衛権の行使要件を適切に判断できるのでしょうか。」
これの処方箋については、改めて書きたいと考えております。
銅鑼猫