続:不正・不祥事に対抗するとても簡単な方法(図解説明)
(注)この記事は次のセミナーの内容の一部をご紹介したものです。
LRセミナー18/9/12(水)「不正・不祥事防止の2つの視点~監査と職場管理~」お礼
次の記事もご覧ください。
不正・不祥事に対抗するとても簡単な方法(仮想インタビュー)
虎猫:銅鑼猫さん、昨日はありがとうございました。
でも、昨日のお話を会社の上司や同僚に話そうとして、いま一つ自分の頭に入っていないことに気が付きました。
銅鑼猫:図解も含めてもう少しご説明しましょう。
実は、昨日の話は昨年9月12日の一般社団法人リーガル・リスクマネジメント研究機構でセミナーを実施したときの内容を元にしています。
LRセミナー18/9/12(水)「不正・不祥事防止の2つの視点~監査と職場管理~」お礼
まず初めの図解です。セミナーの資料からご紹介します。
虎:あ!これは、コンプライアンスと不祥事が真逆の関係にある、という図解ですね。
要するに、不祥事は社会の要請・信頼を踏みにじることだ、という意味ですね。
銅鑼:その通りです。問題なのはその不祥事の発生の原因が「意図的な不正」とは限らないことです。「過失うっかりミス」とか「無知」に起因することもありますし、最近はどうやらこのような無知に起因するものが多いように思います。
今回の厚生労働省の毎月勤労統計の問題もそうですし、以前に各官庁で問題になった障害者雇用の問題も、「障害者手帳をもっている人」という明確な判断基準を、各官庁の担当者が長年にわたって知らなかったのが原因、ということになっていますね(本当か嘘かわかりませんが)。
私は、そのときに次のブログで、「官庁等の無能・無責任・恥知らずは他にも各所にあるのではないか」と指摘しました。今回の毎月勤労統計の問題は、残念ながら私の予測が当たってしまいました。
「障害者雇用」だけの問題と思うな。官庁等の無能・無責任・恥知らずは底なしと考えよ。
銅鑼:そこで次の図解もご覧ください。
虎:あ!不正のトライアングルだ。これなら見たことがあります。
ごく普通の人でも、不正の機会があり、不正を犯す動機があり、その不正行為を正当化するような勝手な理屈を見つけると、不正に陥ってしまう、というような意味でしたね。
銅鑼:その通りです。従って、不祥事への対応といえば、よこしまな極悪人への対応ではなく、ごく普通の人に普通の対応をする、結論を言えば、普通の人が誇りを持って仕事ができるような職場風土を作ることなのです。
不正不祥事が起きたときこそ、組織や風土の問題が顕在化したときです。改革の好機なのです。
虎:なるほど。段々イメージがはっきりしたような気がします。
上の図の左の吹き出しのように、よこしまな人が悪意をもって不正行為をするというのは、実際にはそれほどないのでしょう。むしろ、右の吹き出しのように、何となくやってしまうということが多いのでしょうね。
銅鑼:この問題は、後日、さらに掘り下げていきましょう。
虎:昨日・今日と連日にわたって有難うございました。
虎猫・銅鑼猫