toranekodoranekoのブログ

クリスチャンブロガーが綴るブログです。
明るい高齢化社会、病から得た様々な宝、世の中の動きへの警鐘(銅鑼)を鳴らすこともあります。
ときどき大阪弁も出てくる聖書物語もお楽しみに。
主催者のほか様々な協力者も登場します。

激動する世界情勢とイノベーションの新潮流―東レ経営研究所特別講演会(その1:インドシフト「バンガロール」)

Aさん
 お元気でお過ごしですか。
10月30日に東レ経営研究所の特別講演会に行って参りました。
研究所の知り合いの方からお招きをいただいたものです。
「インド・中国で起きている変化と日本の針路」というテーマです。
国内で細々と社会保険労務士の業務にたずさわっている者には、少し関係が薄いかな?とも思いながらの参加でした。


 大変なショックを受けました。インド、中国が元気に発展している中で、我国が長期の低迷に陥っている姿です。気が付いたところを二つ三つコメントいたします。
長文になるのでインド、中国、日本の三部に分けてご紹介します。
(このブログは、銅鑼猫として特に印象深かった箇所を中心に纏めたものです。録音録画から逐語的に書き起こしたものではありません。小見出しや配列なども適宜に作成しています。講演の内容の一端を知っていただく一助としてください。)


Ⅰ.インドシフト―世界のトップ企業はなぜ「バンガロール」に拠点を置くのか。
(講師:武鑓行雄氏:元ソニー・インディア・ソフトウェア・センター社長)


 インド南部にある「バンガロール(正式にはベンガロール)は、一年中軽井沢の夏のような気候に恵まれ、ムンバイ、デリーに次ぐインド第3位の人口を有しています。
そこにIT人口110万人が集結、いまや「インドのシリコンバレー」と呼ばれるようになっています。
 日本では殆んど知られていないでしょう。インドのIT企業のほか、多国籍サービス産業が拠点を置いていますが、輸出のほとんどは欧米であり、我国との関係が薄いからです。欧米のほとんどの主要企業が自社の拠点を設置しています。これまではIT人材の人数確保がこの拠点の役割でしたが、これからは優秀な人材を採用し、インド市場の成長も追いかけ、イノベーションの拠点にするという最先端の役割を期待されています。
スタートアップ企業も急増しています。


 ユニコーン企業はどうでしょうか。企業価値10億ドル(1ビリオンドル)以上の未上場ベンチャー企業:創業10年以内の企業を指す、とされます。創業間もないのに企業価値が高い企業は数少ないことから、「噂は聞くが、誰も見たことがない。」というギリシャ神話の一角獣の名で呼ばれるものです。
 世界で280社などといわれます。米国が130社、中国82社、インド・英国が14社で続きます。バンガロールにも4社あります。日本は1社のみとされます
(記録者注ユニコーン企業の数については、様々な説があります。日本ではメルカリ、MTGが該当ともいわれますが、それぞれ6月、7月に東証マザーズに上場。「未上場」という定義を用いれば、対象から外れると思われます。未上場のユニコーン企業はプリファード・ネットワークスの1社のみ、などと言われます。M&Aオンライン記事「メルカリ、MTGに続け!政府の「ユニコーン育成」に成算は?」
どちらにせよ、我国のユニコーン企業は、米国はおろか、中国・インドよりはるかに少ないということになります。)


 IT人材も輩出しています。Microsoft、Google等のCEO,米国一流大学のビジネススクール等のトップなどに、インド出身者が軒並み名を連ねています。
インドにイノベーションが生まれる理由として次のようなことがいわれます。
・多様性(文化、宗教、言語、食事、貧富の差)
・コスト、インフラなどの制約が多いが、逆に、豊富な人材と IT テクノロジーで、若者たちが何とかしていこう、として逆境をバネに、エンジニアリングの世界を目指すのです。
・ジュガード精神(ヒンディー語Jugaad)といわれる、工面・やりくり精神、どこにでもチャンスはある、ピンチをチャンスにしよう、決して諦めない、という精神だそうです。
【参考文献】
「イノベーションは新興国に学べ」ラジュ,ナヴィ 著/プラブ,ジャイディープ 著/アフージャ,シモーヌ 著(日経新聞社2013年8月発行)





(その2に続く)


銅鑼猫

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