toranekodoranekoのブログ

クリスチャンブロガーが綴るブログです。
明るい高齢化社会、病から得た様々な宝、世の中の動きへの警鐘(銅鑼)を鳴らすこともあります。
ときどき大阪弁も出てくる聖書物語もお楽しみに。
主催者のほか様々な協力者も登場します。

「労働安全衛生活動促進のための講習会」(東京労働局・東京都社会保険労務士会連携による講習会)

7月23日東京都社会労務士会で開催された標記講習会に出席いたしました。
これは、第13次東京労働局災害防止計画の目標の達成に向けて、東京労働局及び東京都社会保険労務士会が相互に連携を図り、第三次産業における労働安全衛生活動の促進を図るため協定を締結し、この協定に基づき実施する第1回目の研修会です。


 東京労働局労働基準部長鈴木伸宏様のご挨拶の骨子です。
 「労働災害というと製造業や建設業がイメージされるが、東京で多いのは小売業・飲食業等の第3次産業である。休業4日以上の労働災害による死傷者数の推移が年々増加傾向にある。それも、転倒、火傷、腰痛など日常ちょっとしたことで起こりうる事態が、場合によっては死亡などの重篤な事故にも結びつく。
(東京都第3次産業休業4日以上の労災死傷者数:平成29年6034件。平成20年比12%増。なお、建設業1245件、製造業639件、いずれも平成20年比減少)
(東京都の平成29年度労災死亡事故66人:製造業は0人)。
 大切なことは事業主に労災防止のための意識づけを図ること。社会保険労務士は、顧問先と関係が深く、事業主への意識づけに果たす役割が大きい。」


東京労働局労働基準部安全課地方産業安全専門官 横山高志様から、詳細な説明がありました。特に印象的な点をピックアップして申し上げます(順不同です)。


①東京都の典型的な労働災害事例
 転倒:階段踏み外し、滑り、マットの弛みに足を取られる。高所に手を伸ばし転倒等。
 転落:脚立からの落下等。
  いずれも死亡事故に繋がったケースあり。
 切れ・擦れ(包丁スライサーなど)、火傷等:10代20代パートアルバイトに多い。


②就業まもない者による事故が多発
 雇い入れ時などの安全教育の徹底が必要。


③「本人の不注意」とされてしまうことが多い。
 これでは事故は防げない。次につながらない。


④労災発生時の間接コストは直接コストの4倍。思いもかけない損失に繋がる。
 直接コストとして、本人への休業補償、治療費、障害遺族補償等を想起するが、
実際には間接コストとして、慰謝料、負傷した本人の損失時間・費用、他の労働者・監督者の損失時間・費用、物品の損害、納期遅れ、本人の労働能力低下、モラル低下など広範な損失が発生することになる。


⑤対策
「ヒューマンエラーだ。仕方がない。」と諦めてはいけない。例えば、「指差し呼称」の実施でヒューマンエラーが6分の1に低下した、といった事例がある。
厚生労働省サイトや、東京労働局の業種別リーフレット等もぜひ活用して欲しい。
すべての業種を尽くしてるわけではないが、例えば、衣料品店向けのリーフレットが汎用的に使えると思う。
また、リスクアセスメントについて詳しく解説しているので、ぜひ一度取り組んでいただきたい。


(参考サイト)
【厚生労働省】
厚生労働省職場の安全サイト
 『見える!』安全活動コンクール


【東京労働局】
Safe Work TOKYO 2018  ~労働災害防止のための取組を推進中です!~
 1.第三次産業の安全対策リーフレット
    ① 総合スーパー・ディスカウントストア編 
    ② 食料品店編
    ③ 衣料品店編⇒おすすめ
    ④ 住生活・家電・家具・ホームセンター・ドラッグストア編


 2.リスクアセスメントをはじめよう



【銅鑼猫の感想・意見】(7月28日21時追記)
以下は、講習の後で、講師の東京労働局横山様にお礼を兼ねてお送りしたメールからの抜粋です。
「講習の最後にご質問をさせていただきました。
 レストランの中でお子様が走り回って、熱いお料理を運ぶ店員さんと衝突して、火傷、転倒などの事故が起こり得るのではないか、と申し上げました。
お客様に起因する労働災害というのも意外にありうるのではないか、と考えたからです。
 あるいは、衣料品店等で脚立を用いて高所の商品の入れ替え等をしている時に、お客様が脚立にぶつかって転倒事故を起こす、といったことも想定されます。
 第3次産業の労働災害としては専らバックヤードでの事故が想定されます。
しかし、業種柄、お客様と直接接触する場面も多く、お客様には安全教育も注意喚起も難しいため、お客様起因の事故は案外ありうると思われます。
 小さなお子様が店内を走り回る姿は、レストランや小売店・スーパーなどでもしばしば目にします。親御さんが注意されても、なかなかお子様は言うことを聞かず、店員さんもお客様への注意喚起は難しいでしょう。事故が起こってもお客様との関係もあり、労災としての報告が十分にされていない可能性もあります。
 労災に限らず、お客様同士での衝突やけがなども十分に想定されます。高齢のお客様で足腰の弱ってる方も多く、お子様との衝突などで重篤な事故に結びつく可能性もあります(私自身は、このようなお子様を見れば、すかさず注意しています。お母様がたから感謝されることもしばしばあります)。
 一つの提案として、労働局にて、参考パンフレットとして「お店の中で走らないでください。」といったものを絵入りで作成されてはいかがでしょうか。
労働局が参考に示されたということで、お店としても掲示しやすいでしょう。
ご検討いただければ幸いです。」


銅鑼猫









 

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