テレワークが拓く未来(きっかけ編)
【2018年5月11日更新:テレワークセミナーの件などを追記しました。】
登場人物
いまどき産業 駒子さん
これから産業 楽子さん
駒子さんと楽子さんは同じ学校の同級生。それぞれ別の会社に進みました。
駒子さん:連休も終わっちゃったし、また満員電車に揺られて出社、気分が乗らないなあ。
電車アナウンス:設備故障の影響でダイヤが大幅に乱れています。このままでお待ちください。
乗客たち:またかよ、だいたい週明けになると何か事故が起こるんだ。
駒子さん:困ったわ。朝から大事な会議があるというのに・・
何とか仕事を片付けて駒子さんは久しぶりに楽子さんと晩ご飯を食べます。
駒子さん:ねえ楽子、今朝の電車事故、ひどい目にあったわね。会社に1時間遅れ。
他にも出社できない人がいて結局会議が流れたの。あしたの朝一番から会議。仕事の段取りが無茶苦茶になったわ。
楽子:あら電車事故なんてあったの?知らなかったわ。
駒子:何よ、今日も休みだったの。
楽子:違うわよ。テレワークしてるの。
駒子:え?テレワーク?
楽子:そうよ。週に2、3回はテレワーク。自宅だったり、最寄の駅近くのサテライトオフィスに出社しているのよ。昨日は自宅で資料作りをしたり、仙台支店や大阪支店の人とオンライン会議もしたのよ。だから電車通勤なんて関係なし。
駒子:そんな働き方があったの!
楽子:私だけじゃないわよ。うちの会社の人は営業の人だったらモバイル端末を持って、営業先から取引日報を送って、そのまま帰宅。
先輩なんかで育児とか介護とか抱えている人もいるけれど、テレワークでどこででも無理なく仕事ができるのよ。
駒子:本当!すごい!
楽子:ほら、冬の大雪の時、「無理して出社することはありません。テレワークでできる仕事がある人は、今日は自宅で仕事してください。相互の連絡が必要な場合はオンライン会議で対応してください。」という一斉メールが会社から入ったわ。「雪かきを終えてから、10時から仕事を始めます。」そんなこと言ってきた人もいたわよ。
駒子:あの雪はひどかったわ。3時間もかけて出社して、帰りの渋滞も気になったから、「みな早く帰りなさい。」と言われて、実際に会社にいた時間は3時間、帰りも結局渋滞に巻き込まれて3時間。ひどい一日だったわ。
楽子:はじめから自宅で仕事をすると決めていたから、かえって能率が上がったわ。
それだけじゃないわよ。インフルエンザが広がっているときなんかどうするの?無理して出社して周りの人にうつしたら大変。電車の中で受験生なんかにうつしたら、大迷惑じゃない。
駒子:それもそうね。
楽子:もっと大切なことを教えてあげる。2020年のオリンピックよ。
駒子:オリンピックとテレワークが関係あるの?
楽子:それが大あり!7月24日って、何の日?
駒子:あ!オリンピックの開会日
楽子:東京オリンピックって大都会の真ん中で行われるのよ。ただでさえ通勤通学の人で混雑の中にオリンピック会場に向かう人で大変なことになるわよ。外国の人なんか、日本の交通事情もわからないから、とんでもないことになるかもしれないわ。
駒子:本当だ・・。
楽子:政府が去年の7月24日をテレワークデイとして、お試しでテレワークをしましょう、と呼びかけたのよ。通勤の混雑を少しでも楽にして、オリンピックのお客様を迎えましょう、というわけ。今年は、7月23日から27日まで規模を拡大してテレワークデイが実施されるのよ。(テレワーク国民運動プロジェクト「テレワーク・デイズ」)
駒子:そっかぁ。テレワークて大切なんだ。でも、うちの会社の石頭の管理職に大切さがわかるかしら。
楽子:だからこそ、私たちのような若者が提案していくべきよ。
飯田橋に「東京テレワーク推進センター」というのがあるのよ。実際のデモンストレーションもしてもらえるし、詳しく説明も聞かせてもらえて、資料ももらえるわ。
この4月に体験コーナーもリニューアルされたわ。新しいシステムを体験できるのよ。
セミナーも毎月開催されているのよ。
(「テレワークに関するセミナーを毎月開催しています。」)
物分りのよさそうな管理職のおじさまおばさまにちょっと声をかけて、一緒に見学に行ってみたらどう?
駒子:う~む、これは面白そう。まず、気心の知れた先輩に相談してみるわ。でもひょっとしたら私たちのような若者のほうが、新しい働き方を会社に広めることができるかもしれないのね。私たち若者のほうがスマホでもチャットでも、ICT(情報通信技術)はお手のものだし!
楽子:そうよ。結婚・出産・育児。そんなことも考えたら、テレワークは、私たち自身の問題よ。やれるところからやってみたら。
【テレワークで働き方・生き方の未来が変わるかもしれません。駒子さん、楽子さんのお力も借りながら、少しずつ紹介して参ります。】
銅鑼猫