toranekodoranekoのブログ

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キリスト・コミッション いつでも奇跡はそこにある

キリスト・コミッション いつでも奇跡はそこにある
•オグ・マンディーノ著 牧野M.美枝訳



 N兄、素晴らしい本をお勧めいただきありがとうございました。
夢中で読み進み、昨日遅くに読み終えました。
いま、その感動のままにお手紙をしたためています。


  主人公の売れっ子推理小説作家マット(マティアス)は、イエスの復活について20年以上も調べた挙句、「イエスの復活は実際にはなかったのだ。」と確信するのです。
  ところが、そのことをうっかりテレビ番組で話した夜に、信仰厚きテキサスのおっさんにぶんなぐられ、そのまま、なんとイエスの死・復活の6年後のエルサレムにタイムスリップ。
  そして、アルマタヤのヨセフ(ピラトにイエス様の遺体の引き取りを願い出て、自分の墓に埋葬した人)の案内で、イエスと共に過ごした人々にインタビューして、イエスの復活は真実だったのか、だれかが遺体を隠したのではないのか、と調べていきます。
推理小説の謎解きのような面白さは、この小説の一面にすぎません。登場するひとりひとりの何と人間臭いこと。マタイ、ペテロ、ヨハネ、マルコ、といった弟子、マグダラのマリアも、復活のラザロも、そして、大祭司カイアファ、総督ピラトも登場します。


   マタイは語ります(要約して引用します)。
「私は徴税人の中でも一番地位が低い者であり、最もいやしい職業にある者とされていました。自分の金を大神殿に寄付することも許されず、律法学者たちでさえ『徴税人に悔い改めを説くなど、まったくの時間の無駄』と断じていたのです。」
「私は神の帳簿から徴税人であるという自分の罪を消したい、という希望をすべて捨て去っていました。」
「でもここに、私にもまだチャンスがあり、他のすべての悲惨な罪人たちにもチャンスがある、と説く人物が現れたのです。・・・『神の王国』は手の届くところにあり、私たちのすべてがその日のために準備することができると言った。私たちのすべてが!」
「行けるときは、いつでも(イエス様の)話を聞きに行きました。・・二言三言の言葉をかけてくださるなら、と願って。しかし、いつも羞恥心で私は思いとどまっていました。」
「ある朝、イエス様は説教の後、私の収税所の近くを通りました。手を伸ばせばその衣に触れられるほどでした。でも私は言葉が詰まって出なかった。そして彼は去っていき、私は無念のあまりすすり泣きはじめた。
すると、彼は急に立ち止まり、振り返って私を真正面から見ました。その時の彼の愛と同情と悲しみの表情を決して忘れません。
イエス様は私に手招きして、ただこう言いました。『私についてきなさい』」


 その後のことは聖書の通りです。マタイはすべてを捨ててイエス様に従います。
もちろん、この本に語られているのはフィクションです。でも、実際にこうであったなら「なるほど、だからマタイはすべてを捨ててイエス様に従ったのか。そうかもしれない。それなら腑に落ちる、理解できる。」と思わされます。


 このように聖書に語られたことの一つ一つが、当の人物からリアルに生き生きと語られ、私たちが幾度も読んでいるはずなのに腑に落ちなかったことが、一つ一つ解き明かされていくのです。
イエス様がゲッセマネで逮捕されたとき、弟子たちは師を見捨てて逃げ去り、そのまま隠れてしまいます。ペテロとヨハネだけが師の後を追っていきます。そしてペテロは、師の言葉通り三度にわたり師を否認し、師の言葉通り朝の一番鳥の声を聞き、絶望のまま去っていきます・・。


 主人公マティアスは「誰かがイエス様の遺体を隠したのではないか。」と思い、ひとりひとりにインタビューして、「彼にはそんなことはできなかった。」と考えては容疑者リストからひとりまたひとりと消していきます。そしてついにたどり着いた真実とは・・・。
 おそらく、復活の最大の証拠は、あの臆病者だった弟子たちが、復活を力強く大胆に語りだしたことにあるのでしょう。東京カベナント教会の故土屋順一牧師が以前にメッセージで語られていたことを思い出し、この本を読んであらためてそう確信することができました。


 復活に関しては、以前に読んだリー・ストロベルさんの著作もジャーナリストらしい切り口で調査を進めていくもので、思わず熱くなったのを思い出しました。
虎猫ブログでも紹介させていただきました。
キリストの復活は事実か?
ナザレのイエスは神の子か?「キリスト」を調べたジャーナリストの記録


これらを読んでいくと、本当に前後左右から様々なライトが当てられて、真実に肉薄していく思いがいたします。
もしお読みでなければこれらもぜひご一読をお勧めいたします。


取り急ぎお礼まで。


虎猫


【注】2014年7月に東京カベナント教会ブログ「重荷をおろして」に投稿した記事です。イースターの日を終えて、今改めて投稿するにふさわしいと考えました。
N兄は東京カベナント教会の熱心な会員です。4月第4聖日には、カベナントコワイヤ(聖歌隊)の奉唱にドラムで参加いただく予定です。

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