toranekodoranekoのブログ

クリスチャンブロガーが綴るブログです。
明るい高齢化社会、病から得た様々な宝、世の中の動きへの警鐘(銅鑼)を鳴らすこともあります。
ときどき大阪弁も出てくる聖書物語もお楽しみに。
主催者のほか様々な協力者も登場します。

新幹線脱線事故の悪夢(BEFORE製鋼、BEFORE工業)

「新幹線で脱線事故」
「幸い死者なし。一歩間違えば大惨事。
駅に近く、減速していたため一部車両の脱線で済んだ。
それでも、乗客が数名重軽傷を負った。
走行途中でスピードが速かった場合には、車両全体の脱線、後続車両や対向車両も巻き込む重大事故になりかねなかった。
死者が出なかったのは不幸中の幸いというしかない。」


(ひょっとしてあの台車・・)


「あの新幹線の部品ってお父さんの会社で作ってるんじゃないの?」
「そうよ。お父さんの会社よ。お父さんがしっかり作っているから心配することはないわよ。」


あのとき・・・


【S製鋼にて】
部長「受注増加は至上命題だ。社長からもさんざん言われた。
泣き言は言うな、今が勝負のときだ!各課長とも心してかかれ!」


「製造課長、受注が集中していて、作業を回せません。」
「何とか工夫しろ。それがプロフェッショナルというものだ。受注が取れなかったら当社は危なくなるのだぞ。各工程の精査・検査に無駄に時間をかけているのではないのか。」
「それでは何とか検査工程を工夫します。」
「それでいい。後はおれが責任を取る。」


「品質管理課長、今調べたところでは、一部製品に規格はずれが出てきているようです。もう一度検査をし直さないと・・」
「それで納期が守れるのか!規格外の内容はどんなものか?」
「規格の最低限を1~2%下回っています。」
「構わん。出せ!品質管理はおれの責任だ、おれが責任をとる。
納期が遅れたらどうなるか分かっているのか。顧客から損害賠償請求を受けるぞ!
よく覚えておけ。製品規格には安全余裕がある。多少規格を下回っても安全性に問題は起こらない。これまでも幾度か3%程度の規格外なら出荷実績がある。それでも事故は起こらなかった!」


「品質管理課長、そんなことならば、どれぐらいの規格外れまで許容できるか、社内マニュアルを作っておきませんか?」
「なるほどそれはいい考えだ。今のプロジェクトが落ち着いたら作ってみようじゃないか。」

【K工業にて】
「班長、台車枠に軸バネがうまくつきません。」
「まずいな。納期は迫っている。よし、台車を少しだけ削ってみよう。」
「え?大丈夫なんですか。」
「大丈夫だ。ほんの少しだけ削れば収まるだろう。製品には十分な安全余裕を持たせてある。おれが責任をとる。」


「う~む、うまくいかない。もう少しだけ削ろう、もう少しだけ・・」
「どうだ。うまくついたか。」
「はい収まりました。」
「さっさと次の工程へ回せ!もう時間がないぞ!」


「ニュースの時間です。今回の脱線事故については、台車の部品の亀裂が原因らしいと判明しました。部品の強度の問題がなかったかなど、詳細を調査中です。」


(まさかあれが、まさか・・)
携帯電話
「H課長、台車部品の品質に問題があったのじゃないか。そんな声が鉄道会社からきている。まさかそんなことはないだろう、当社の品質の厳格な管理は君自身がよくわかっているはずだが・・。
ともかく、社外取締役までが詳細を教えろと言ってきている。
明日の朝、早く出てきてくれ。説明の手順をまとめよう。」
「わかりました。」


「K班長、台車を少しだけ削ったそうだが、仕上がりは君が自分で確認したのか。」
「(・・まずい。あの時は時間に追われて自分が直接確認していなかった。まさか基準の0.5ミリよりも沢山削っているとは・・)」


(まさかあれが・・)
「ちょっとタバコ買ってくる。」
「いってらっしゃい、パパ。」


「お父さん遅いわね。どうしたのかしら?」


【参考資料】
【神戸製鋼所関係】
 同社の公表資料:
  不適切行為への対応について
 その他:
  不正招いた「製造業の病理」とは
  悪質な神戸製鋼に対して、被害者のJR東海が発した深いメッセージ


【川崎重工業関係】
  「のぞみ」台車亀裂、2つの原因は"人災"だった
  製造、運行管理、得意の「現場力」でミス続発


銅鑼猫


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