toranekodoranekoのブログ

クリスチャンブロガーが綴るブログです。
明るい高齢化社会、病から得た様々な宝、世の中の動きへの警鐘(銅鑼)を鳴らすこともあります。
ときどき大阪弁も出てくる聖書物語もお楽しみに。
主催者のほか様々な協力者も登場します。

仕事と介護の両立のために(あなたはどちらを選びますか?)(その1)

1月10日に東京都労働相談情報センター主催の研修会に参加しました。
テーマ「働きながら介護するために~企業に必要な両立支援策と職場づくり~」
講師:NPO 法人となりのかいご代表理事川内潤氏


これに触発されて、企業経営者に仕事と介護の両立支援がいかに重要なのか、ストーリー形式で訴えることができないか、と考えてみました。
BEFORE商事は失敗事例、AFTER商事は成功事例です。
2回に分けて掲載します。


登場人物(BEFORE商事・AFTER商事 共通)
Aさん:実家の親の介護に悩む社員
人事部 Bさん:A さんの相談を受けた人事部員
人事部長
社長


【シナリオ1:BEFORE商事株式会社】
A「人事部のBさん。相談にのってください。大変なんです。」
人事部B「どうしたんですか?いきなりまくしたてられても・・。」
A「離れて暮らしている実家の母の具合がおかしいのです。認知症になったのじゃないかと父が心配して相談してきました。父は、行政のサービスがあるかと思って地元の市役所の窓口に聞いてみたけれども、あちこちたらいまわしされただけで・・。」
B「それで、私にどうしろとおっしゃるのですか。会社の仕事のことじゃないでしょう。会社の介護休業制度のお話だったらできますけれど、それ以上のこととてもわかりません。ご実家のことですから、他のご兄弟とか親戚とかに相談されるのが先じゃないですか。」
A「いやその・・・。何か会社で知恵を貸していただけることがないかと思って。
父も体が弱いし、私の姉や弟も離れて暮らしているし、このままでは、私が退職して介護しないといけないのでないかと思っているのです。」
A「ちょっと待ってください。いきなりそんなこと言われても困ります。ともかく人事部長に話してみましょう。」


人事部長「どうしたBさん。急な話って?」
B「実は、A さんからかくかくしかじか・・」
部長「介護で退職だって。何言ってるんだ。Aさんは結婚してるんだろう。奥さんが対応するのが筋だろう。総合職はそんな事にかかわっていていいのか。まあ、ともかく、いきなり退職なんて言われても困る。何とか仕事が続けられないだろうか。社長にも相談してくるよ。」


社長「どうした部長、急な話って?」
部長「実は、A さんからかくかくしかじか・・」
社長「悩むことはない。辞めてもらえばいい。介護で仕事が続けられないなんて言い出す人間が社内にいたら、他の社員の士気に関わる。」
部長「そんな・・・」


そして1か月後
A さんはとうとう退職して介護に専念するようになりました。


さらに月日が経って・・
B「はい、BEFORE商事です。え?警察?」


B「部長大変です。警察から電話です。A さんが、介護していたご実家のお母様に暴力を振るって警察に捕まって事情を聞かれているそうです。前の勤務先の当社にも事情を聴きたいと・・」
部長「ガ~ン!大変だ。すぐ社長に相談だ。」


社長「話は聞いたよ。『退職した社員のことだから、当社ではわかりません。』それだけ答えておけばいい。」


次の日の新聞
「介護疲れで実の母に暴力。被疑者Aは、介護のために3ヶ月前に会社を退職し、妻とともに実家に戻って介護に専念。母親の認知症の進行に伴い、夜も眠れず疲れ果てていたが、母が妻に手をあげるようになり、幾度もそれを止めているうちに、思い余って暴行に至った。(中略)
なお、Aは、前の勤務先で介護休業について相談していたが、私生活の問題だとして、冷たくあしらわれ退職に至った、と述べている。会社での支援体制にも問題があったのではないか、と識者は述べている。」


社長「なんだこの記事は!我が社に落ち度があったというのか。新聞社に抗議を申し入れろ!」
B「それどころではありません。朝からN新聞やA新聞、Yテレビなどから取材の申し入れが・・。それに、広報部には、抗議の電話やホームページ窓口への抗議メールなどが殺到しています。」
社長「ガーン!それよりこんな大事な時に人事部長はどうしたのだ!」
B「社長、ご存知なかったのですか。人事部長もご実家のお父様が急に具合が悪くなり、このまま自分が会社にいると会社に迷惑がかかる、といって昨日急に退職届を出されたのです。実家で介護に専念されたいそうです。」
社長「ガーン!ガーン!!!なんということだ・・・」
(続く)


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