行け!モーセ(出エジプト記第3~4章より)
エジプト王の追求を逃れて、羊飼いとしてひっそり生活していたモーセに、神様が臨みます。エジプトに戻ってイスラエルの民を救い出すように、と命じられるのです。
モーセはグズグズと言い逃れをしています。遂に神様は怒り出します。
(2012年7月に東京カベナント教会ブログ「重荷をおろして」に投稿していたものです。
聖書の新しい版「新改訳2017」が10月に刊行されたのを機に、聖書のお話を少しずつ投稿して参ります。)
モーセ「神様、やっぱり自分には無理です。何しろ口下手であがり症で・・
誰か別の人に行っていただくわけにはいきませんか?」
神様 「いつまでぐだぐだ言っとるのか。
お前には兄貴のアロンがおるやろ。あいつはお前と違って弁舌さわやかやぞ。
わしがアロンに電話しといた。
アロンは大喜びで『モーセが来るんやったら百人力です!』と言っていたぞ。
今頃は家の前に出て、お前が来るのを今か今かと待っとるぞ。
兄貴が待っとるのに、弟のお前がぐずぐずしていてどうする。
行け!モーセ。」
モーセ「神様、それなら行かしてもらいます。
そやけど、兄貴と話がついているなら、それを早く言って下さったらいいのに。」
神様 「モーセよ。お前の足元を見てみろ。」
モーセ「なんですか。あれ?グリコキャラメルの箱ですな。」
神様 「お前がグリコのおまけほしかったら、お店のおばちゃんになんて言うんや。
『おまけください』というのか。」
モーセ「とんでもない。それでは売ってくれまへん。
『おばちゃん、グリコください。』と言います。」
神様 「そらみろ。わしがグリコの本体や。そのわしが常にお前とともにいる。
そう言ったのを忘れたのか。必要なことは言ってみれば『おまけ』や。
お前の必要はすべてわかっておる。
必要なときに必要なおまけはお前に与える。
お前はただ、私がお前とともにいることだけを忘れるな。」
モーセが気がつくと、神様の声は消えていました。エジプトに戻るという確信だけが強く心にありました。そのとき、一人の若者がモーセの方に駆けてきました。
若者 「モーセ様、モーセ様。」
モーセ 「あんた誰や。」
若者 「アロン様のお使いで参りました。ヨシュアと申します。
エジプトへ戻り、イスラエルの民を暴虐なエジプト王から救ってください。」
モーセ 「よし分かった。すぐ行こうやないか。」
ヨシュア「やったー、ありがとうございます!!では、早速武器を集めましょう!」
モーセ 「武器はいらない。」
ヨシュア「?」
モーセ 「私たちの武器はこの羊飼いの杖だ。神が私たちとともにいる。」
2012年6月24日ゴスペルチャーチ東京牧師 波多 康 先生のメッセージより
後半のシーンは映画「十戒」より(1回見ただけでも10回分の値打ちがあります。)
虎猫