私のダイエット法
ダイエットなるものが世の中の重大事になっているというのは、いささか珍妙な感じがします。
健康な人なら、必要以上に栄養を取ったら太るのは当たり前です。
支出以上に収入があれば貯金がたまるだけのことです。結構なことではありませんか。
病気にかかったら、食べられなくなり痩せることが多いでしょう。
悪性リンパ腫という病気では、食べても食べても体重が減っていきます。
恐怖に駆られてドカ食いしましたが、それでも減っていくのです。
飢餓に苦しむ世の多くの人にも思いをはせましょう。食費の一部を差し出すことは、慈善や施しではなく、世界の未来のための投資です。
食べ過ぎて太るのは、健康と財産に恵まれ、平和な世界に生きていることの証拠です。まずは感謝すべきでしょう。
そのうえで、ダイエットしたいなら、ただ、節制すればよいのです。
いただいた健康への感謝の気持ちを持つこと。これがダイエットの秘訣と思います。素晴らしい自動車をただでプレゼントされたら、大喜びで、注意深く運転し、一生懸命洗車し、大切にしようとするでしょう。
私たちの体は、そのように、神様からの大切なプレゼントです。「大事に使えよ。」といわれてお預かりしている大切な宝物なのです。
「何を食べようか何を飲もうかと、自分のいのちのことで心配したり、何を着ようかと。自分の体のことで心配したりするのはやめなさい。命は食べ物以上のもの。体は着るもの以上のものではありませんか。」
(新約聖書マタイの福音書第6章25節より: 新改訳2017版)
【注】2009年8月に東京カベナント教会ブログ「重荷をおろして」に投稿したものです。
ダイエット狂騒曲に翻弄される前に、今一度、私たちがどれだけ恵まれているのかをお考えいただきたいと思います。
虎猫