toranekodoranekoのブログ

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ウクライナ侵攻と日本:寺島実郎さんが語る。


昨日の朝日新聞朝刊の記事です。
様々重要な論点が明確にされています。ぜひご一読ください。


日本の失敗(小見出しは銅鑼猫作成:以下同じ。)


「日本がプーチン氏を増長させた面もあることを指摘しておきます。2014年2月、ロシア・ソチ五輪の開会式には、欧米の主要国はロシアの人権問題への抗議で首脳の参加を拒みました。しかし、北方領土問題の解決に前のめりだった当時の安倍晋三首相は参加しました」
 「そのすぐ後の3月に、ロシアがウクライナからのクリミア編入を宣言。各国がロシアを厳しく非難し、制裁を科しましたが、日本の対応は微温的でした。北方領土への思惑からクリミア問題を黙認したと世界の人々が受け取ったことでしょう」
 「16年には山口県にプーチン氏を招きましたが、『2島先行返還』でさえ進展しませんでした。逆にロシアは20年に憲法を改正し、領土の割譲禁止を盛り込みました。今回のようにロシアがルールを無視し、むき出しの力を行使することを結果として後押しし、日本は何も得られなかったと言えるでしょう


日本がこれからするべきこと
「ロシアとの間で領土問題、未解決の国境線画定問題を抱えるのはウクライナも日本も同様です。求められるのは、国際社会に向けて、日本の主張の裏付けとなる正当性を訴えることです。その点では世界に訴えるチャンスと考えるべきです」


「そこも唯一の被爆国とされる日本が主張すべき大事な点です。チェルノブイリ原発事故の被害を受けたウクライナの人々は、ヒロシマ、ナガサキに続いて起きた悲劇を強く意識しています。ウクライナはソ連崩壊後、当初は世界3位の核保有国として保有継続の意思を持っていましたが、国際社会との交渉の末、核兵器を放棄したのです。北朝鮮を含め、核保有国の非核化の先行モデルとして注目しなければなりません」
 「日本がなすべきは核兵器禁止条約に参加し、特に核保有国が核を持たない国を攻撃することを禁止にするルール形成を主導することです。そういう世界を実現するためにどう行動するのかが問われているのです。



寺島実郎さんについては、以前に東レ経営研究所の特別講演会でお話を伺ったことがあります。その内容も参考添付いたします。


銅鑼猫

ウクライナ情勢についての専門家の分析

文春オンラインの記事です。


防衛省防衛研究所でロシアの安全保障について研究している山添博史氏(主任研究官)へのインタビューです。ぜひご一読ください。



印象的なところを一部要約してご紹介します。


「一つは、本当に精神状態に異変が起きていて、狂気の独裁者になっている可能性・・
二つ目の可能性は、そうした狂気を計算高く「演出している」というものです。恐怖心を煽ることで、「プーチンの要求をある程度飲まないと、第三次世界大戦が勃発する」と周囲に思わせる。計算された狂気、計算された非合理さです。
三つ目の可能性は、実は、今朝思いついたばかりの仮説です。そもそも「非合理な目的」と「合理的な目的」の両方がプーチンの中にあって、それは一緒に達成できると考えていた。でも、どこかの時点で、彼の中では非合理な目的の方が、合理的な目的を凌駕してしまったという可能性です。」



プーチンは譲歩を最低限にとどめるために、休戦協定なり、和平交渉に入る前に、ウクライナに大きな被害を与えるのではないかと考えられます。相手に被害を与えることで、もうこれ以上やられたら困る、という風に思わせる。ウクライナの政治的要所をとることは今、失敗しているけれども、ただただ破壊するということはまだできます。



以下は私の感想です。
かつて旧ソ連は、ハンガリーの動乱が起きたときに首都ブダペストを戦車で取り囲み、無差別攻撃で市民を殺傷しました。
チェコスロバキアのプラハの春では、やはり、戦車隊が一気にプラハを占拠し、選挙で選ばれたドブチェク首相に手錠かけて拘束しました。
旧ソ連は、そのような国だったのです。
その時は圧倒的な軍事力を持っていました。


いまや過去の栄光は去りました。
軍事力も経済力も乏しく、核兵器の恫喝くらいしか世界に示すことができない国です。
70歳のプーチンが歴史に名を残すために暴走しています。


そして我が国の安倍元首相はそのプーチンにいいようにあしらわれて、経済援助を貢いできたのです。
プーチンとともに安倍元首相も政治生命の終わりが近づいているのでしょう。


銅鑼猫

田澤由利「テレワークの本質」!


【2分】テレワークの本質とは? (田澤由利著『テレワーク本質論』から)


日本のテレワークが進まない?なぜでしょうか。
日本の特質が影響しています。
その日本型テレワークへの提案、新しい働き方への提案です。


田澤由利様の新著もぜひご一読ください。



銅鑼猫

虎猫銅鑼猫ウクライナ問題安倍晋三氏は、今こそプーチンを諫めよ。




安倍晋三氏はプーチン大統領と幾度も会って、信頼関係を築いているとされます。
今こそ、その信頼関係に基づいて、プーチン大統領のウクライナ侵攻について、無法なことであり、速やかにやめるべき、と厳しく諫めていただきたい。
核兵器をもてあそぶプーチンの発言の尻馬に乗って、自ら核兵器をもてあそぶ発言をするとは何事でしょう。


安倍晋三氏は、いま、岐路に立っています。
プーチン氏を諫めて、世界平和を実現すべく努力した偉大な政治家として名を残すか。
北方領土をえさに老獪なプーチン氏にいいようにあしらわれてきた挙句、核をもてあそぶ同氏と同じレベルの不見識な政治家として晩節を汚すのか。


岸田総理も自民党政権も安倍氏の発言には呆れ果てて、直ちに否定しています。
このままでは、安倍氏は過去の政治家として自民党からも突き放されていくだけでしょう。


今こそ、真の見識ある政治家として、プーチン氏に向き合っていただきたい。世界でそれができる政治家は限られているのです。


銅鑼猫

ロシアのウクライナ侵攻が示したもの

ロシアのウクライナ侵攻が示しているのは、ごく当たり前の世界の現実です。
世界には恥知らずな無法者が支配している国がある。
このような国とは話し合いは無駄です。




勇気ある人々を支援しましょう。
この人々は本当のロシア魂を世界に示したのです。



さらにもっと注意すべきことがあります。
恥知らずな無法者が支配しているもう一つの国のことです。
もちろん中国です。香港を暴力で支配したこの国が次に狙っているのは台湾です。
プーチンがウクライナ支配に成功すれば、習近平は次は自分の番だとして台湾に武力侵攻を図るでしょう。ほんの2、3年先かもしれず、それこそ今年中かもしれません。


第2次世界大戦前夜、ナチスドイツに侵攻されたチェコスロバキアのズデーテンランド、
スペイン内戦で英仏などに見殺しにされたスペイン人民、おぞましい歴史の数々を心に刻む必要があります。
もう少し最近になれば、旧ソ連がチェコスロバキアの民主政権を戦車で蹂躙したことも思い出します。私が高校2年生のときでした。


我国に備えがあるでしょうか。
沖縄の米国海兵隊は、まさにこのようなときにこそ即応できる貴重な戦力です。
普天間基地の危険性から、基地移設が必須であると言いながら、我国は何をしてきたのでしょうか。
マヨネーズ地盤の上に10年以上かけて辺野古基地を作るなど、軍事的には全くの愚策です。
いざというときには大型機が容易に飛来できるような長距離の滑走路も備えた陸上基地を速やかに設置すべきです。キャンプシュワブなど他の選択肢はないのでしょうか。
辺野古にこだわり、沖縄県民を無視し愚弄し続けているのは、我国の防衛にマイナスになるだけです。まさに利敵行為です。
いまからでも速やかに考え直すべきです。
ひょっとすると米国が我国の迷走にしびれを切らせて、さっさと陸上基地を作ってしまうかもしれません。それぐらいのことを考えるべき、喫緊の課題です。
なお、辺野古移設は米国が求めたのではありません。
我国が提案したのです。利権を求める建設土木業界の働きかけであったとも言われています。


我国の防衛問題について、さらに触れます。


①「陸上イージス(イージスアショア)」設置をめぐる迷走は、我国の官僚の無能さと政治家の暴走の産物です。
「陸上イージス」そのものの当否は冷静に考えるべきです。
少なくとも、ときの河野防衛大臣が鶴の一声で、陸上はやめて海上イージスにする、などと思いつきの妄言を言い出すべきではなかったのです。陸上であればこそ24時間監視ができます。海上に設置したら、定期点検も必要になり、監視能力が著しく妨げられます。
この政治家は、そんなこともわからなかったのです。


②我国の最新鋭の潜水艦が貨物船とぶつかった事故で、ひとつ注意しておくべきは「通信アンテナが損傷して外部と連絡が取れなくなった。」ということです。
隠密行動を任務とする潜水艦にとって、通信途絶は生死を分けかねない一大事です。
通信アンテナ損傷に備えて衛星電話程度の補助手段も用意しておらず、携帯電話の通話可能域まで移動してようやく基地に報告ができた、とはなんというざまでしょうか。


「そうりゅうは、携帯電話の電波が届く陸に近い海域に移動し、所属先である海自第1潜水隊群(呉市)の司令部に一報を入れた。時刻は午後2時20分ごろで、事故から約3時間20分がたっていた。」



この国は本気で自国を守るつもりがあるのでしょうか?
いくつか参考文献を掲げておきます。ぜひご一読ください。



【参考文献】


①サクッとわかるビジネス教養地政学⇒これは必読!本当にすぐ読めます。


ロシアや中国など内陸の大国は、領土を奪われないために拡大する宿命があります。


ロシアは、もはや大国ではありません。
広大な領土を守るため周辺国を固めてバッファゾーンを作ることが、この国の目的です。
もとよりロシアが北方領土を日本に返還するはずはありません。こんなところに米軍基地等作られてはたまったものではありません。
北方領土返還を求めてロシアと交渉するなど妄想に過ぎません。


中国は、やはり広大な国土を持ち、周辺国から攻められる恐怖心で凝り固まっています。
一方で、中国市場二番目のシーパワー国家を目指しています。彼らは中華の天子が世界の中心と本気で信じ込んでいるのです。
この国は国内に50以上の少数民族を抱え、治安維持に腐心してきました。国内の治安維持費が国防費を上回るという異様な状態が続いたのです。
急激な経済成長により、海洋に目を向ける余裕ができ、いよいよ中華思想を実現しようとしています。
彼ら(特に習近平)からすれば日本など最近150年ばかりの成り上がり者であり、その国土も民族も尊重には値しないのです。
日本政府は沖縄県民を愚弄し続けてきています。彼らにとっては進出の好機ともみているでしょう。



②フテンマ戦記


辺野古移設の問題が明確に記されています。このような本こそ、政治家もマスメディアも熟読すべきです。


③フランス破れたり


なぜ第2次世界大戦でフランスは、ドイツにやすやすと負けてしまったのでしょうか。
我国にも貴重な教訓があります。



④太陽の門


スペイン内戦で、欧米はスペイン市民を見殺しにします。



⑤知的機動力の本質- アメリカ海兵隊の組織論的研究



⑥独ソ戦 絶滅戦争の惨禍



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