toranekodoranekoのブログ

虎猫・銅鑼猫など様々なブロガーが参加しているサイトです。クリスチャン、社会保険労務士、多言語活動家、女性キャリア官僚、科学ライター、うるさいばあさんまで、多士済々。お楽しみください。

クリスチャンブロガーが綴るブログです。
明るい高齢化社会、病から得た様々な宝、世の中の動きへの警鐘(銅鑼)を鳴らすこともあります。
ときどき大阪弁も出てくる聖書物語もお楽しみに。
主催者のほか様々な協力者も登場します。

成年後見制度利用が進まない。解決策はある。

成年後見制度、進まぬ利用
「報酬一生」「手続き煩雑」で敬遠 柔軟な選任・交代必須


「厚生労働省の推計では、認知症の高齢者は20年時点で約600万人。これに対し制度利用者は21年時点で約24万人で、単純計算で約4%にとどまる。要因の一つが家族側のニーズとのミスマッチだ。」
「成年後見制度の相談を受ける一般社団法人「後見の杜(もり)」(東京・目黒)の宮内康二代表は「申請しても親族が選ばれるとは限らず、裁判所による選任の基準も分からない。後見が必要となる場面が終わっても報酬の支払いが続き、使い勝手が悪い」と指摘する。」



私は成年後見制度創設時に、金融機関の実務家として専門誌に論文を書いたこともあります。現状は本当に歯がゆい思いです。


「新成年後見制度と銀行取引」金融法務事情48巻4号(2000年2月)



「金融取引と成年後見の実務」ジュリスト1211号(2001年11月)



一方ではなぜ、「後見制度支援信託」について日経新聞記事で取り上げていただけなかったのかが残念です。
本人・家族の意向を十分に反映し、取引の安善を図る制度です。



裁判所パンフレット
 成年後見制度-詳しく知っていただくために-PDF
 後見制度において利用する信託の概要PDF
信託協会パンフレット





【こちらもご参考までに】


銅鑼猫(社会保険労務士玉上信明)

人を大切にする 企業のすぐそばに、 私たち社労士がいます。


全国社会保険労務士会の特設サイトのご案内です。



人を大切にする企業づくりのために奔走する
働く人、社労士の姿を描く4つのストーリー



短編動画集「Stand by..」そばにいるよ編


「そばにいるよ」
家族と過ごす時間は人生の大切な時間。
社労士が取り組む仕事と育児との両立支援、
働き方改革の推進をテーマにした物語。


12月中旬本編第2弾公開予定


社労士の紹介はこちら。
社会保険労務士白書2022年版へのリンクも設けられています。



「人を大切にする企業」づくりから「人を大切にする社会」の実現へ



社会保険労務士白書2022年版


銅鑼猫

旧統一教会問題で取り上げられている「消費者契約法」について


旧統一教会の問題で「消費者契約法」の改正が1つの課題として取り上げられています。


現在の消費者契約法についてまとめた記事をご紹介します。
様々な穴があったことが段々わかってきたようです。




銅鑼猫

労基署員の不用意な一言が人の命を奪った。


朝日新聞の本日(10月23日)の朝刊でこの記事を見つけて愕然としました。


「対応した職員は、精神疾患が絡む労災の認定はハードルが高いとして「認定になるケースは非常に少ない」「難しいのかなという印象を受ける」などと発言。男性は労災申請書の交付を希望して窓口を訪れたが、職員は労災制度のパンフレットを渡しただけだった。」


デジタル版で更に詳しい内容が載っています。



「厚生労働省の認定基準には「強い心理的負荷」の一例として、『突然の解雇通告を受けても何ら理由が説明されず、解雇も撤回されなかった』ことが挙げられている。」


「職員はこの通知書を理由に、『納得される、されないは別として、(会社から)説明がされているという事実もあるので、なかなか該当するのは難しいのかな』『こちら(労基署)としても気持ちで判断できることではない』と言及。」


「労災申請を希望することは、最初に窓口で伝えていた。職員は最後まで申請書を出すことはなく、帰る間際に労災についてのパンフレットを差し出しただけだった。」



この労基署員員の対応は明らかに常軌を逸しています。
他でも同じような事例があるのでしょう。厚労省には徹底的な調査と再発防止策策定を求めます。


残念なのは、労基署の説明に疑問を感じたとき、別の相談窓口に相談されればよかったのに、という思いです。
しかしそれは、社会保険労務士として労災についてはある程度の知識があるから言えることであり、一般の方は労基署員からここまで言われたら諦めてしまうでしょう。


同様のことは会社の中でもよく行われています。労災申請を求める労働者に対して会社の管理職が労災認定は難しい、として申請を妨げる行為です。


労災の全体について私のまとめた記事があります。
人事労務の担当者向けの解説記事ですが、会社で働く方々に広く知っておいていただきたい内容です。ぜひご一読ください。
この記事の中では会社の言う事をうのみにせず、ともかく労基署に相談してください、と書いていたのですが、肝心の労働基準監督署で、上記のような馬鹿げた対応がされていることには思い至りませんでした。




【相談窓口のご紹介】
労基署の対応・会社の対応に疑問があればぜひ、次の相談窓口へご相談ください。


①総合労働相談コーナー
各都道府県労働局、全国の労働基準監督署内などの379か所に設置されています。


②社会保険労務士
労働問題の専門家です。東京都社会保険労務士会では、無料相談窓口も設けています。


③労働問題に詳しい弁護士
弁護士がすべて労働問題に詳しいわけではありません。労働問題に詳しい弁護士は取り扱い案件などから確認してください。
労働問題を専門に扱う弁護士は、例えば、日本労働弁護団に多数いらっしゃいます。



【銅鑼猫の労災関係記事はこちら】
銅鑼猫は労働災害関係について、各方面で執筆を続けてきており、これまでもブログで様々紹介しています。ご興味のある方はぜひご一読ください。




銅鑼猫

葛西臨海公園・明るい高齢化社会

(葛西臨海公園のパークトレイン:約25分で会場を一周)




「行楽シーズンの休日は駐車場が大変混雑し、長時間お待ちいただく場合がございます。(駐車場:有料 TEL 03-3877-0725)できるだけ公共交通機関をご利用ください。」


このような注意書きがあったので、昨日22日土曜日ともかく早めに行こうと出発しました。
10時頃に着きました。
駐車場では、高齢者のおじさんたちが来場した自動車をきびきびと案内しておられました。
1人の方が駐車する列を示す、次の方が列の途中に立って、先に進むように案内する、そして、もう一人の方が、実際に駐車する場所を指定する。
ともかく順番にしっかり車を詰め込んでいく(?)のです。
私が駐車してほどなく、すぐ隣にもう1台の車が駐車しました。
私の車との左右の間隔がちょっと狭すぎるようです。
すると、案内係のおじさんがすぐに注意をして、もう一度駐車し直し、程よい距離に停めていただきました。


このような一連の動作が何人ものおじさんたちの手でリレーされていくのです。


当たり前のことなのかもしれませんが、案内係のおじさんたちが自分の仕事に誇りを持って、機敏に動いておられることに、朝から感激しました。
日本の高齢者の就業率は、世界トップ水準です。
このような人々がこの国を支えているのです。


カヌー・スラロームセンター




ダイヤと花の大観覧車より。この鉄骨構造が面白かったので写真を撮りました。


虎猫