toranekodoranekoのブログ

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ニックパーパチカの挑戦~多言語ワンマンロールプレイ~

 皆さんこんにちは、アーニャです。本名明日香、花の JK (女子高生)です。
私たちのNPO法人 多言語広場(ピアザ)CELULAS(セルラス)では、9月にこれまでの場面の締めくくりに、ピアザ(多言語活動の拠点)のメンバーそれぞれにワンマンロールプレイをすることになりました。
英語、スペイン語、ロシア語、韓国語、中国語から好きな言語を選んで、指定の場面の登場人物になりきってロールプレイをするのです。ストーリーブックのそれぞれの場面は2~3頁くらいなので、全部やる人もいますが、一部だけでもOKです。


  私がお世話している年金生活者のニックパーパチが選んだのは「家族の一員として」という場面です。
  私の実の父の世良栄治が初めてのホームステイでメキシコに行った時の話です。
初めはメキシコのご家庭でお客様扱いだったのに、あるきっかけから家族の一員として受け入れていただけるようになったお話です。
  父栄治は、別にホームステイに行くつもりはなかったのですが、私を含む3人の子供たち、そして私の母までが別々の国にホームステイに行くと決めたので、「自分も行かなければいけない」と覚悟を決めたのです。小さな子供ならばホストファミリーも抵抗なく受け入れていただけるでしょうけれど、中年のおじさんだったらどうしてもお客様扱いになりますよね。それをどのように克服してきたか、ちょっと涙ウルウルのお話です。


 ニックパーパチカは、目立ちたがり屋だけを武器に今まで生きてきた人です。
ワンマンロールプレイで何をしでかすのか、と思っていたら、何と本当に「多言語ワンマンロールプレイ」を始めたのです。メキシコのお父さんはスペイン語、お母さんは英語、3人のお子さんたちは韓国語、父栄治はロシア語!!


 冒頭、皆さんに英語でこんな趣旨の挨拶をしました。
「登場人物それぞれに違う言葉を割り当てて、ワンマンロールプレイをやってみます。
無謀な挑戦かもしれませんが、こんなおっちゃんが、とんでもないことをしでかす、皆さんもどうか私を踏み台にして、思い切ったチャレンジをしてみてください。」
 私は「ウケを狙った目立ちたがり屋さん風の挨拶かな?」と、ちょっと冷たい目で見ていました。
   ところが、カンニングペーパーを握り締めながらとはいえ、ジェスチャーたっぷり、表情いっぱいに最後まで演じきったのです。
聴いている人達は大喜び。特にロシア語は響きを掴むのがとても難しいのですけれど、何とかそれらしくやっていました。
   この人はただの目立ちたがり屋さんではない。ひょっとするととんでもないおバカさんだったのかしら、それとも・・?
ニックパーパチカに後で聞いてみました。
「一つの場面で登場人物がそれぞれ別の言語で話すことで、それぞれの言語の響きの違いがくっきりと分かって面白くなるはず、と考えた。
父栄治にロシア語を割り当てたのは、自分たちにとって一番難しい言葉だから。初めてホームステイに行った中年のおじさんの冷や汗の苦労が現れるだろう。たどたどしくロシア語を話すのが、いかにもおじさんらしいだろう。」


ちょっとニックパーパチカ を見直しました。
これからも元気で頑張ってくださいね。


アーニャ

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