toranekodoranekoのブログ

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おっちゃんの出る映画(その2)-「ローマの百人隊長」(ゴルゴタの丘その2)

前回のブログ「おっちゃんの出る映画」では、イエス様の生涯を描いた映画「偉大な生涯の物語」の中で、あのジョン・ウェインがローマの百人隊長役で登場し、仁王立ちで「彼こそ真の神の子であった。」と語るシーンを紹介しました。おっちゃんの役としては、何とも不似合と申し上げました。
では、同じシーンでジョン・ウェインらしいシーンとは、どんなものでしょうか。


登場人物(キャスト)
ローマ百人隊長 (ジョン・ウェイン)
   百人隊副官(虎猫)(!?)
 兵士A、B、C・・
 エルサレムの人々


ついにイエス様が十字架につけられ、息絶えます。
猛烈な雷鳴・豪雨、神殿の布が裂けます。


人びとは悲鳴を上げて逃げ惑っています。
百人隊の兵士たちも恐怖に襲われて、ある者はうずくまり、ある者は呆然と立ち尽くしていました。持ち場を離れて逃げようとする者さえいました。


私(副官)は、懸命に兵士たちに命じました。
「持ち場を離れるな。落ち着け!
エルサレム軍団第一百人隊の誇りを忘れたのか!」
ようやく兵士たちは我に返り、持ち場に戻りました。
群衆たちは、泣いている者もいれば、抱き合っている者もいました。また、ひざまずいて祈っている者もいました。とりあえず、群衆が騒擾を起こす恐れはないと思われました。
このまま持ち場を守ればよいと判断し、百人隊長に報告しようと振り向きました。
ところが、隊長は、隊列に背を向け、十字架を見上げ続けているのです。
「隊長、隊長!」
私は大声で呼ばわりつつ、隊長のところに走り寄りました。
隊長はなおも十字架を見上げたままです。
「隊長!」
私は隊長のすぐ横に立って、今ひとたび呼びかけました。
ようやく隊長は私たちを振り向き、それから再び十字架を見上げます。
隊長が示すままに、私たちも十字架を見上げました。


「見ろ。」
隊長は言います。
「あの人は本当に神の御子だった。」
(カメラは隊長と副官たちの横顔を写し、それから十字架の方向へと回っていく。
十字架とそれを見上げる兵士たち、群衆たちを写しつつカメラは後方に下がっていく。)


ジョン・ウェイン隊長は初めから終わりまで一か所に立ち尽くしています。
一度だけ兵士たちを振り向き、再び十字架を見上げるのです。
おっちゃんにふさわしいのは、こんな静かな演技だと思うのですが、いかがでしょうか。


虎猫

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