toranekodoranekoのブログ

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蓄膿手術体験記(慢性副鼻腔炎) 第1回

2010年7月に蓄膿症の手術を受けたときの体験記です。
東京カベナント教会ブログ「重荷をおろして」に投稿していたものですが、知り合いの方が蓄膿の施術を受けられるということを伺い、再投稿しました。
3回連載です。一挙公開します。


 私の鼻を診察するなり、耳鼻科の先生は、にこにこ顔で「手術に適合した状態です。」
とはいえ、一番近い手術日程は、2か月ほど先、ちょうど一週間の日程です。すぐ予約を入れました。


 インターネットで手術体験記を検索したり、手術した人の話を聞いても、痛いぞ、痛いぞ!と不安が募るばかりでした。


 ついにその日が来ました。
朝一番の手術、開始は8時15分です。迎えの女性に連れられて、専用エレベーターで手術待合室へ。
すごい混雑です。車いすのおばあさんがいます。お父さんに抱かれた赤ちゃんもいました。
「すごい混雑ですね。」
「手術室は全部で18室あります。朝一番の手術は一斉に始まるので一番混みます。
一日に一室平均3組の手術が行われますが、朝一番以降は、時間がばらばらになるので、こんなに混むことはありません。」
いよいよ手術室へ
主治医の先生が「私は今日3組手術します。次に御目にかかるのは夕方になると思います。」
そして麻酔の開始
「酸素吸入器が下りてきます。大きく深呼吸して・・はい!いいですよ。」
次の瞬間
「虎猫さん!虎猫さん!」
うるさいな、と思いつつ目をあけると
「終わりましたよ。」
壁の時計をみると、もう12時を回っていました。
なんだ、楽なもんだ、というのは素人の浅はかさ。ここからが本当の闘いだったのです。
ともかく、出血してきます。口へ喉へと垂れこみ、せき込みそうになるのを吐き出し、吸引してもらい、うがいをして・・の繰り返し。(のみこんだらだめです。喘息発作や嘔吐の原因になります)。
「ある程度治まれば病室に戻りましょう。」と言われたのが、なかなかとまらず、主治医の先生に血止め処置をしていただくなど、唸りながら1時間以上足止めされました。


「虎猫さん。今度こそ本当に病室に戻りますよ。」
ようやく病室に戻り、妻と再開。
「赤ちゃん産んだ時はこんなものじゃないわよ!」妻と看護師さんにさんざん笑われながら、少しずつ落ち着いてきました。


 私の受けたのは内視鏡手術です。昔のように顔面の切開はせず、鼻から入れた管だけで手術を行い、そのあとにガーゼを入れます。
ガーゼの量を多くすると出血は止まりやすいが、あとの痛みが大きくなります。ガーゼを少なめにすると痛みは少ないが、出血が止まりにくくなるそうです。
鼻の出血は人工的に止めてしまうのは難しく、ある程度はやむを得ないとのこと。
手術の2日後ごろにガーゼを取り除くのがとても痛いと聞いていました。
現在は溶けるガーゼと普通のガーゼのどちらがよいか比較対象中で、私の場合は幸い溶けるガーゼになりました。
で、どうなったか。
①痛みは全くありませんでした。
②手術当日は出血に苦しみました。それもその日の夜にはおさまってきました。


 案ずるより産むがやすし。60年近く使わせていただいていた体です。ときには手入れも必要でしょう。手術後のことについてはまた次回。 


「わが神、主よ。私が叫び求めると、あなたは私を癒してくださいました。」
(旧約聖書詩篇第30編2節)


虎猫

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